今は人前で化粧をする（化粧をするところを見られても平気な）女性がすごく多いけど、私は俗にいう「ブス」な女なので（それが理由になるかどうかは別かもしれないけど）化粧室で化粧直しをするのもちょっと・・・と思ってしまう。たとえそこで他の女性が化粧直しをしていたりしても、なんとなく恥ずかしくて気が引ける。
かなり前のことなんだけど、きものを着付けてもらった後に友達の家に寄って、そこから出掛けなければならないことがあった。その時に友達の家で化粧をさせてもらおうとしたら、友達のおばあさんがわざわざ誰もいない隣の部屋を開けて「こっちで化粧したらいいよ」とすすめてくれて、私が入った後に襖を閉めてくれたの。実はこの時、人前で化粧するのはなぁ〜と思ったけど、流石に他所のお宅でごちゃごちゃ細かいことも言えないし、きものを着た後にトイレを貸してくれっていうのもなんか不自然だし・・・まぁしょうがないかって思ってたのよね。だから、このおばあさんの心遣いがとてもうれしかったし、感心したし、なんというか（目下の私がいうことではないが）奥ゆかしいみやましい人だなぁと思った。
化粧っていうのは、自分をきれいに見せる（マイナス部分をプラスに、プラス部分はさらにプラスに？）ことで、他の人もいい気持ち？にさせるのが本当？だと思うんだけど、でもその反面、「化ける」「変身」することでもあると思うわけ。
よくあるヒーローものでも、ヒーローが誰かは秘密だったりするし、変身するところは見られないようにするでしょ。（最近はそうでもないかな？）
だから、私個人としては、やっぱり化粧は人前ではあまりしない方がいいと思うの。こういう考え方は今はもう古いのかもしれないけど。
で、なんで最近の人達は人前で化粧をすることに抵抗がないのかなぁ・・・？と考えた時に、まぁ見られて恥ずかしいことだと思わないってことが一番だと思うけど、じゃぁなんで見られて恥ずかしいことだと思わないようになったのかって考えると、それってひょっとしてテレビのコマーシャルの影響じゃないの？って思った。
昔（今から３０年くらい前）の化粧品のコマーシャルがどんなものだったかは知らないけど、最近のコマーシャルって人前で平気で化粧してるよね。っていうか逆に人前で化粧しているところを見せたい（強調したい）のかなぁって感じもする。
化粧しているところを見せたいのはわかるけど、なにも人前で化粧しなくてもいいのにって思う。これも年寄りの考えることなんだろうなぁ・・・。
