色々なニュースで「殺人」とか「自殺」とかっていうのを聞くと、今の世の中というか、人の心には「消」って言葉しかないのかと思う。
「殺人」と「自殺」は全然違うものだと思うけど、行き着く場所が「死」っていう意味で、人の心として同じ気がする。
面白くないことがあれば「殺す」とか金品を奪うために「殺す」とか、こういうのってさ、別に「殺す」必要ないんじゃないかなって思う。あ、別に他の理由だったら「殺す」必要があるって言いたいんじゃないからね、そういうツッコミはしないで。
「アイツ、気に入らねぇ〜から・・・」っていうんだったら、そんな人のこと気にしなくちゃいいだけのことでしょ？関わらなくちゃいいだけのことでしょ？それを「殺し」てこの世から消し去らなくちゃ気がすまないっていう人の心。
お金が欲しかったら「金を出せ！」で済む話じゃないの？そこで抵抗されたらどうするんだってところまで考えるとしたら、そういうことは止めておけばいいだけの話じゃない。なんで相手を消してまでお金を盗ろうとするんだろう。なんでそこまでしなくちゃならないんだろう。
自殺についても思う。自殺する人は本当に深い悩みとか、そういうのがあるんだろうと思う。死にたくなる気持ちもわからないじゃない。（あたし自身もすぐに「死にたい」って思うほうなので。）だけどさ、解決方法とかあるんじゃないかな。っていうか、解決に向けての努力みたいなのを何もしないで一人で内側に溜めて自殺してしまうのって・・・これも自分を消してしまいたいってことじゃないのかな。消えてしまえば終り。
そういう人の心。
なんとかしようとがんばってみたり、白黒つけられなくてもグレーのまま生きていくっていうのはすごくキツイことだと思うけど、人間て本来そうやって生きるのが本当なんじゃないのかな。それが「普通」なんじゃないのかな。
「普通」っていうのは誰にでもラクに出来ることに思えて本当はものすごく地味でキツイことなんじゃないのかな。
ハタからみて「普通」に生きてるように見える人が一番「ちゃんと生きてる」人なんじゃないのかな。
