平衡感覚がおかしくなりそうな夜

ウォーキングに出る前から霧が出始め、こりゃぁ〜今日は楽しくなりそうだなぁ〜と思ったとおりの素晴らしい夜。

家を出る頃までには霧はどんどん濃くなっていき、でもまぁ、ものすごいとまではいかないかな。もっと濃い時もあるはず。
で、こういう夜はテンションが上がる。メチャクチャ上がる。


なので、いつも通っている道とはちょっと違う道を通って帰ってきた。大きな川の土手。いつもの道よりもたぶん2,3メートルくらい上を歩く感じ。いつもの道は果樹園の間を通るような感じなので、木の方が背が高く、空を見上げる時にはその枝達が視界に入る。でも今日はその木々を見下ろす感じになった。たぶん晴れている日中ならパァ〜っと視界が開けて1、2キロ、ひょっとするともっと先まで田んぼや畑が見えるはずなのに、夜でしかも霧が濃いから足元に見える木々は20〜30メートルくらい先から白っぽくフェードアウトしてる感じ。そして水平方向は360度どこにも街の灯りが見えない。でもね、街の灯りは一つも見えないのに、頭の上の月の光は私の影をクッキリ映し出すほど明るく輝いている。だから全然暗い感じがしない。不思議な感じ。


そして、今日は月の周りに暈がかかっていた。傘はまあるく月を中心に円を描いているわけだけど、その円周上に火星がいて、なんだか図鑑に載ってる「軌道」の説明図みたいな感じ。火星が頭の上くらいにいて、月は少し斜め方向。

水平方向になんの灯りもなく、月がやや斜め上にあってそのまわりにまるい暈がかかっていて、その暈の中に火星があって、その火星は私の頭の上で・・・という感じで、体ごと辺りをぐるぅ〜っと見回していると平衡感覚がおかしくなりそう。
なんだろ、フラスコの底にいる感じかな、それを誰かが揺らしてる感じ。