一面、鏡

今、この辺りは田植えの準備(とは言わないと思う)が始まっていて、結構多くの田んぼで水を入れてる。
夜、そういう中を歩いていくと、光を反射して辺り一面鏡みたいな感じがする。
すごくきれいでもあり、でも少しの怖さもある。



そうそう、歩いている道路の側に結構幅の広い用水路があって、そこに月や星が映っている。そうするとそれが水の底に沈んでいるみたいに見えて、なんか子供みたいに覗き込んでしまう。
イソップ童話だったっけ?肉をくわえた犬が水に映った自分を見て「あっちの肉の方が大きい」って思って吠えちゃって、くわえてた肉を落としちゃうっていう話し。
なんか自分はなにかをくわえていたり、なにかを落としちゃってるわけじゃないけど、覗き込んでる自分を「なんかあたしって犬みたいだなぁ」って思ってる。