日本人観光客が色々なところで落書きをしていたっていうのがニュースになってる。
こういうのを見ているとよく「マナー」とか言う言葉が使われるような気がするけど、基本的に人間てそこに「存在した」っていうのを形として残しておきたいっていう「欲望」？があるんじゃないかと思う。
ほら、月に行ったって旗だっけ、立ててなかったっけ？
でも、一方で、なんでそんなにそこに「存在した」ことをアピールしたいのかな・・・とも思う。なんて言うのかな、上手い表現は見当たらないけど、すごく外に向かっていく感じがするのよね、本当に「アピール」って感じ。
なんかさ、自分自身としてそこに「存在した」ことを形として残しておきたいんだったら、例えばその場で撮った写真（自分も写っているものだったり、自分が撮ったものだったり）を自分の手元で見てればいいような気がする。これは私のイメージとしては内にためる感じなのよね。別に自分以外の誰かに「アピール」するためじゃないでしょ。まぁ、旅行の記録として家族とか友達とかに見せたり・・・ぐらいはあるかもしれないけど。
そういうことを考えると世の中には自分の存在をアピールしたい人が多いんだなぁと思う。
落書きを肯定するわけじゃないけど、落書きするのって結構パワーが必要だと思うんだけど、どうでしょう？
あ、もうね、ハンパなパワーじゃないと思う。だってさ、誰もいない山奥の小屋に落書きするのとはわけが違うでしょ。（いや、それすらもパワーが必要だと思うけど。）観光地でさ、自分以外の観光客が沢山いて、しかも自分が落書きしてるとこ見られてるかもしれないわけでしょ。そういう状況で（まぁ、ひょっとしたら「悪いこと」っていう認識すらないのかもしれないけど）普通だったら後ろめたかったり・・・なんかそういうバツが悪いみたいな感情ってあると思うの。でもそれ以上に落書き「したい」っていうパワーの方が上回ってるわけだから・・・相当なパワーだと思う。
あたし、そういうパワーって・・・ないなぁ。
なんか「アピール」って意味ではこの日記もアピールなのかもしれないけど、なんていうかなぁ、気持ちをアピールしたいのであって、「井乃中龍子」っていう個人の存在をアピールしたいわけじゃないんだよなぁ、上手く言えないけど。気持ちをアピールして清々したいだけだから、個人を特定されるようなことってホント書きたいと思わない。っていうか、どこの誰が書いてようがそんなのどうでもいいじゃん。こういう気持ちで生きてるヤツがいるってことが大事なんじゃないの？（あれ？違うかな・・・。）
ま、落書きもこういう日記の類もやってることはおんなじなのかな。片方は許されてる場所でやってるってだけで。
