この世、その世、あの世

去年(だと思った)道路で、たぶん車にはねられたたぬきが死んでいたっていうのを書いたと思う。
で、優しい人なら端によけてあげるとかすると思うけど、私は怖くて出来なかったということも書いたと思う。



で、なんで自分がそんなに怖がるのかをずっと考えてきてた。



なんとなくわかった。



私には、その道に倒れているタヌキがまだ生きているのか完全に死んでいるのかがわからないからなんだ。
昔の人はたそがれ時を怖がった(っていうか「魔」の時?)らしいけど、それは昼でも夜でもない隙間な時間だったからだとかっていうのを聞いた記憶がある。(思い違いならごめんなさい。)
それと似たような感覚で、私の場合、たぬきはこの世でもなく、あの世でもない「その世」にいる感じ。人間でも神様(霊)でもない、どちらのものでもない存在。たぶん、だから怖い。


あたし、夜中に墓地を歩くのは・・・たぶん平気。もしそれで幽霊が出てきても「あぁ、そういうのもいるのかも・・・」ぐらいな感想。だって、もしそういう「もの」に遭遇したとしたら、騒いだところでどうにもならないじゃん。逆に人間とか、例えば熊とかに遭遇したら、とりあえず戦おうって思ったりするじゃん。(しないか?)
けど、この世のものでもあの世のものでもないものに対してどうしたらいいの?全然わかんない。それが怖い。


はぁ〜怖い・・・。もう絶対に生き返ってこないような状態、例えば白骨化しているとか・・・そういうのはあの世のものだから別に怖くないよ。