吹流し

ジョギング&ウォーキングコースの途中に工事現場があって、そこに吹流しがつけられている。たぶん前からついていたんだろうけど特に興味があるわけじゃなし、全く気付いていなかった。


けど、少し前にものすごく風の強い日があって、当然そういう日は走っていても前に進まない感じですごく疲れる。その時にその吹流しはまるまると膨らんで、地面と水平になるぐらいな勢いで生き生きとしていた。それで初めてその吹流しの存在に気付いた。


なんかね、吹流しってさ、ただの筒じゃん。けど、そうやって風を受けている吹流しはものすごく堂々としていて、すごく楽しそうで、なんかあたしは呆気にとられるというか、ポカンとするというか、本当に最初はそんな感じでそれを見上げていたんだけど、そのうちにこっちもなんだかうれしくなってきて、最近では毎日吹流しの様子を確認している。もちろん風が吹いていない時はだらんと垂れ下がったままで元気がないんだけど、なんだろ、そういう様子を見ても「がんばってるな・・・」って思っちゃうのよね。


最近は最終電車を見送るのと、この吹流しの様子を確認するのが楽しみになっている。
(けど工事が終われば吹流しはまた次の現場に移っていくのよね・・・・さよならだ。)