子供って有難いね

今までに何度も書いてきてるはずだけど、あたしって料理が好きでもないし上手でもない。けど、とりあえず食べないと生きていけないからご飯はつくる。当然「そういう気持ち」なので、自分の中での「ご飯」というものの位置づけは「食べられればいい」程度の低いもの。そりゃ、みんなが「美味しい、美味しい」って言ってくれたらうれしいけど、とりあえず「不味くなければ」食べてもらえると思うし、食べたら生きていられると思ってる。もちろん「出来れば美味しいと言ってもらいたい」という気持ちはあるから自分として全力でやってるつもりですが。あ、でも「全力」は言い過ぎか、完全手作りにこだわってるわけじゃないから・・・。



この前、「付き合うとしたら」か「結婚するとしたら」か、どっちか忘れたけど子供と話していたら、娘が
「見た目はどうでもいいけど、料理が上手な人がいいな・・・。」
と言った。
「そんなん、自分でつくればいいじゃん。」
「まぁ、そうだけど・・・。でもさ、料理が出来るっていいと思わない?」
「あぁ、男は料理の出来る女が好きみたいだね。」
「だよね、ご飯美味しかったらいいよね。」
「でもさ、普通の人だったら大体料理ぐらい出来るんじゃないの?ものすごく美味しいのは作れなくても不味くて食べられないってほどじゃないならいいんじゃないの?」
「えぇ〜、そうかなぁ、みんな普通に作れるのかなぁ。お母さんのは美味しいけど・・・。」
「あはははは〜、あんた、お母さんの料理が美味しいなんて言ってるくらいならどんなの食べたって美味しいよ。」
「そうかなぁ。」
「そうだよ、だってさ、あんた、ず〜っとお母さんのご飯食べてきてるから口がそのレベルになっちゃってるんだよ。だから他のどんなの食べても美味しいよ。それにさ、別に料理なんか出来なくてもコンビニに色々売ってるから別に料理できなくてもいいじゃん。」
「お母さんのつくったご飯食べてない人だっているかもよ?」
「えぇ〜・・・いないんじゃないの?そんな人。・・・あぁ、仕事が忙しくてご飯つくれないとか?」
「そうそう、だからコンビニのノリ弁ばっかり食べてるとか・・・。」
「いいじゃん、ノリ弁美味しいじゃん。」


子供って有難いね。あたし別にものすごく凝った料理がつくれるわけでもないし、半分出来てるようなの買って来ることだってある。時間がない時はお弁当とか調理パンとかだって買う。
それでも「お母さんのは美味しい」ってお世辞でも言ってくれるなんてさ、本当に有難いね。
そういう意味ではダンナは今もあたしの味に不満なのか(まぁ、あたしもダンナに合わせようという気はサラサラないので)「美味しい、美味しい」なんて言わない。ただ、とても出来た人なので「不味い」とも言わずに食べきってくれる。
そして、そういうみんなに甘えているからあたしの料理の腕は何時までたっても上がらないのかも。



ところで、この話の時に息子は
「オレは見た目よりも中身だと思うな。けど見た目で絶対ダメだっていうのもアリかも。」
「そんな見た目で切り捨ててたらその人の中身なんかわからないじゃん。」
「イヤ、わかるでしょ。合コンみたいなのだったら自分と話したりしなくてもある程度の時間は同じ空間にいるんだからイヤでもわかるよ。」
「あぁ、合コンの話・・・ふぅ〜ん・・・。」



あぁ〜ぁ、なんでもいいけど、いい相手に巡り会って早く結婚して欲しいな。