ちょっと前、先週だったかな。
夜（たぶん９時前後だったと思う）、息子と二人でお笑い番組を見ていた。あたしって普段はあんまりお笑い番組って見ない人なの。なんていうのかな、最近の（っていうか、まぁそもそもあまり興味がないのかも）お笑いって、勢いで笑わせるっていうの？大きな声とか動きとか奇抜な言動とか、そういうので笑わせようとしてるのが多い気がして、そういう力技みたいなのでは、あたしは笑えない人なのよ。むしろすごく冷めた目っていうか、「今のどこで笑えば良かったの？」「今の何がおかしかったの？」っていう反応になって、笑うどころかイライラさえしちゃう。あ、あとね、力技ともちょっと違う気はするけど、でも押し切るって感じが似ている「特に意味のない言葉を韻だけで重ねていく」っていうのに対しても同じ。
そんなわけなので、その番組をすごく見たくて見ていたってわけじゃなく、たまたま息子が前の番組を見たままテレビがついていた・・・ってそんな感じ。
その日は娘はバイトで家にいなく、しばらくすると息子が「オレ、ちょっと買い物に行ってくる」と出掛けて行ったので私一人になった。
真剣に見ていないんだったらテレビは消すっていうのがいつもの私だけど、その日はなんとなくボンヤリ・・・みたいな、疲れたなぁ・・・みたいなのがあり、もうテレビつけっぱなしでもいいや・・・みたいな感じで、ハッキリ言って特に面白いとも思わないそれをず〜っとみていた。
芸人さんは次から次へとどんどん出てきて、たまに面白いのがあったりして・・・そういう時に一人なんだけど、「あははは・・・」「ふふふ・・・」なんて笑ったりしてた。
けどなんでかな・・・しばらくするとその笑い顔が泣き顔みたいになって、そのうち本当に泣けてきた。涙もボロボロ出てきて完全に泣いてる。
私はこういうことが結構よくあって（「よく」って言っても毎週とかそういう頻度ではない）最初は純粋に「面白い」みたいな感情で笑っているんだけど、そのうちに回線の接続が変わるのか「切ない」みたいな、「悲しい」みたいな感情に切り替わっちゃうのよね。だから切り替わった後はもうヒックヒックと嗚咽になるくらい本格的に「泣ける」。あ、これはテレビとかそういうのの内容に対して泣いているっていうのとは全然違うもので、そのモードに切り替わると完全に自分自身の中にある、たぶん普段隠して溜めている複雑な感情が一気に出てくる・・・みたいな感じなんじゃないかと思う。
泣きながら「うひゃ・・・何泣いてんだよ・・・そんなに何かあったっけ？」と自分で思い返してみても特に思い当たらない。たぶん意識して隠したようなものじゃなく自分自身が気づかない（気付きたくない）ようなものが蓄積されてたってことね。
「はぁ〜なに泣いてんだよ・・・こんなの見られたら恥ずかしいよ・・・」って涙を拭き拭き引き続きお笑い番組を見ているところに息子が帰ってきた。
あたしがぐしゃぐしゃな顔で笑いながらテレビを見てるのを見ても息子は特に何の反応も示さなかった。
あ、そうか・・・あたしってこういうタイミングじゃなく、フツーに映画みて泣いたりしてるから「泣いてる」ことが結構普通なことなのかも。
