一緒に帰る

昨日の夜、なんとなく疲れたので一人で寝床で横になってうつらうつらしていた。(みんなはテレビを見ていたみたい。)


そしたら、私がウォーキングに出る時間(いつもだいたい同じような時間に出てる)より少し前にダンナが来て
「お父さんはね、これからちょっと散歩に行ってくるからね。」
と言った。
「わかったぁ・・・お母さんもそろそろ行かなくちゃ・・・。」
と言いながらも、なんだか起きる元気が出なく、でもこういう状態でそのままグズグズしているっていうのが自分の中では許せない(許されない)ことなので、気持ちとして「シブシブ」起きて支度をした。(もうダンナは出ていた。)


別にダンナと待ち合わせているわけでもなく、私自身としても時間に合わせてテキトーなコースを行くので途中でダンナに会うこともなく私の「ゴール」に着いたんだけど、内心ちょっと前みたいにゴール付近にダンナが待っているかもなんて思っていたのよね。まぁ、待ち合わせをしてるわけじゃないし、ダンナがどこらへんに散歩に出たのかもわからない。ひょっとしたらもう家に帰ってるかもしれないし・・・なんて思いながら最終電車を見送っていつものように帰ってきた。大声で歌をうたいながらね・・・。



そしたら・・・・後ろの方からなんか走ってくるような足音が聞こえた。私はこれまでその道で徒歩の人を見たことがないので(自動車、自転車、バイクはある)「なに?」と思って振り返ると・・・ダンナでした。


ダンナは何も言わないけど、たぶん「お母さん、いないなぁ・・・」と思いながら歩いていたら誰もいない真っ暗な中からヘンテコな歌声が聞こえてきて「あ、お母さんだ」と思って走ってきたんだと思うのよね。ひゃっ!ダンナじゃなかったら恥ずかしい・・・。


昨日はちょうど私の真後ろに月があり、自分の真正面に真っ直ぐ伸びる自分の影を見てメチャクチャモチベーションが上がった。そして真正面の月を目指して歩いて行く。あたしはこういうのがすごくうれしいのね。なんか狼男ならぬ狼女か。



帰りはダンナと一緒にそんな月夜を歩いてきた。
しあわせな時間。