死刑を考える

かなり時間が経ってしまいましたが、以前「死刑を考える日」というイベント(と言っていいのかな?)があって、それに行ってきました。
講演?みたいなのもあったけど、自分の気持ちとしては映画「休暇」を観るのがメインという感じ。
かなり不純な動機です。


この映画が普通の映画館でも上映されている(いた)ものかどうか全くわかりませんが、小林薫西島秀俊、大塚寧々、大杉漣というかなりメジャーで芸達者な方々が出演されていました。
内容はなんというか、そもそも死刑について取り扱っているものなので明るいものでない、考えさせられるものであることは間違いないのですが、それ以上にそういう世界を全く知らない自分としては「へぇ〜・・・・」と思う部分が多かった。なんというか豆知識?みたいな感じ。
ちなみに死刑囚が西島秀俊さん、刑務官(といいましたか?)小林薫さん、その上司が大杉漣さん、小林薫さんの結婚相手が大塚寧々さんでした。


「へぇ〜」というよりも結構衝撃的だったのが運動ということで縄跳びをするシーン。(死刑囚である西島さんが縄跳びをする。)別になんのことはないただ縄跳びをするだけなんだけど、なんか本当に狭いところで申し訳みたいに縄跳びをするのがメチャクチャショッキングな感じ。あ、あたしの本当に個人的な感想なんで一般的にはスルーされそうな場面なんですけど。


あ、すごくビックリしたのはね、死刑になるってことは本人が知らないのはなんとなくわかってたけど、家族なんかは例えば当日でも教えてもらえるもんかと思ってた。あ、教えてもらえるのかな。けど映画の感じでは執行された後(それがどれくらい後かはわからないけど)に、本当に何の前触れもなく事実のみ伝えられる感じがして・・・それが自分としてはちょっとビックリだった。だってさ、後になってから


「死刑になっちゃったのか・・・」


って思う以外ないってことでしょ。これってなんかすごく複雑だなぁって思う。




以前にもここで「死刑」に関連することを書いているはずだけど、あたしには死刑をなくすのがいいことなのか悪いことなのか、なくすべきなのか続けるべきなのか、よくわからない。だってさ、本当に悪いことする人にとっては自分が死刑になろうがなるまいが悪いことをやっちゃうだろうし、そうだとしたら抑制になってないんだろうし、逆に被害者側(殺人事件の場合、遺族だと思いますが)は大事な人が戻ってこないならせめて?死刑にして欲しいって思うのかもしれないし・・・これって本当に難しいと思う。


世界的?には死刑はなくなる方向に向かっているようだけど・・・人の気持ちにものすごく近くて深い部分だと思うから多数決みたいなものでは決められないような気がする。