複雑な気持ち

自信と謙遜



他人から褒められてそれを否定しないでいられるだけの自信を羨ましいと思う気持ちと、仮に「褒められて当然」という気持ちがあったとしても「そんなことないですよ」と謙遜したほうが見た目にスマート?なんじゃないかという気持ち。



すごく複雑だ。




昨日、あたしはとある会合に出席したのですよ。その会合に限らず、大抵の場合出席してるのは男性が圧倒的に多いわけです。昨日は80人くらいいるうち女性は10人いるかいないかぐらい。で、会合自体は特に隣の人と話す必要性もないので男女比は特に気にならないのですが、その後の懇親会みたいなものとなると話は別なのです。あ、普段は懇親会には出ずに帰ってくるのですが、昨日はいつも出てないので今日ぐらいはどうですか・・・と強めに誘われたのでシブシブ・・・。



で、「エライ」人以外の座席は自由なのですが、私は一人で出席しているし、その会に知り合いがいるわけでもないので、ホント困るのです、こういう時。
どこに座ったらいいかなぁ〜・・・とキョロキョロしているうちにドンドン空いてる席は少なくなるし・・・・とりあえず女の人がいるテーブルがいいかな・・・と、女性の隣の空いてる席に着きました。


で、懇親会が始まりシブシブ出席した割に「もう食べられない・・・」ぐらいな勢いで食べまくり(車なので残念ながらお酒はNG)なぁんとなく両隣の男女ともお話をしていたのですが・・・その中で年齢の話が出たのですよ。自分は隣の女性はまぁ若くてもギリギリ39歳とか・・・普通に見たら(って失礼な言い方かもしれないですが)40前半くらいかなって思っていたのです。あ、もちろんそんなの口には出しませんが。実際は45歳(に今年なる)ってことだったので「若く」見える人だったわけですが、男性は彼女に「すごく若く見えるなぁ、肌がキレイだからかなぁ」みたいなことを言ったわけですよ。そしたら彼女は「そうですか?よく言われます。私、二十歳の息子がいるんですけど、一緒に歩いていると『彼氏?』って聞かれます。顔が丸くて童顔だからじゃないですかねぇ。」と全く否定しなかったわけです。
自分、隣でこれを聞いていて、へぇ〜・・・全く否定しないで「よく言われます」って言えるってことは本当によくそう言われていて、彼女自身としても自分の外見に自信があるんだろうなぁ〜って、なんだかそう言える自信が羨ましいっていうのと、一方、自分自身ということで考えると外見的な要素で褒められたことが今まで生きてきて一度もないように思うのですよ。(明らかなお世辞を除いて。)だから仮に誰かからそう言われたとしても、褒めてもらったことに対しての「有難うございます」ぐらいは言うにしても「そんなぁ〜お世辞が上手いなぁ、全然そんなことないですよ」って完全否定しちゃうと思うんだよね。謙遜じゃなくて本当に自信がないから。


そしてそういう私から見てると、自信があったとしても多少謙遜するぐらいが「スマート」なんじゃないのかなって思ってしまう。


あ、こんなのは持ってないモノの僻みだってわかってますけど。



ちなみに、この話をチラッと娘にしたら


「お母さん、『コイツ、醜いヤツだな』って舐められたから二十歳の息子がいるなんて言われるんだよ、ドンマイ!」


と言われた。イヤ、別にいいですけど、どっちにしても歳相応以上に見られてなんら問題ない。なんなら「70歳ですか?」って聞かれたら「肉体年齢は27歳ですけど」って答えてやる。