始末が悪い

悪意がないのは十分承知しているので。



世界的にも有名な「もったいない」という気持ち、その気持ち自体はとても大切だと思うのですが、自分に不要なものをもらった場合、どうします?




なんというか、例えば子供服(おそらく小学生程度まで)なんかは1シーズン着ただけでサイズが合わなくなって・・・というお下がりは有難いと思うし、自分もいただいたり人にあげたりっていうことはしました。それに?それくらいの年齢だと「好き嫌い」みたいな洋服の趣味に対する拘りってそれほどないじゃないですか。だから本当に「活用」出来るのです。が、これが大人モノになってくると完全に話しは別だと思うのです。
例えば友達や両親なんかが「昔着ていてもう着られなくなったけど、そんなに着てないから」と持ってきてくれたりするのです。でも・・・ですよ、自分はそんなに流行に敏感なオシャレさんではないですが、その「昔」が30年以上も前のものだったりするわけで、そうすると、なんというか、その当時の「流行」が取り入れられていたりして、今着るにはちょっと・・・かなり?勇気がいったりするわけですよ。そして、もっというなら「着る」には差し支えないけどあちこちにシミがあったり、虫食いがあったり・・・。おおらかな心の持ち主や、今着ているものを洗濯してしまったら着るものがない・・・という人ならそれでも有難く着られるのかもしれないですが、幸い自分はそこまで困ってはいないのです。なので、そういうモノを持ってきて「よかったら・・・」と言われても困るのです。


そりゃ、そんなに困るなら「いらないから」って断るのが正しい姿勢かもしれません。でも、相手の気持ちを考えるとそんな「いらないから持って帰って」なんて言えません。だって、たぶん気持ちとしたら「自分にはもう着られないけど、洋服としての状態はそんなに悪くないからもし着てもらえるなら着てちょうだい」ってことですよね?




ただ・・・そんな気持ちはわかるような気がする一方で「自分で捨てるにはもったいない気がするから他の人にあげる」って、なんかその「捨てるにはもったいない」って気持ちから自分では罪悪感というか後ろめたさがあって捨てられなくて、他人にその「決定権」を「押し付けてる」感じがして、正直なところ本当に困っています。
今までに何着もそんな感じでもらいながら、自分基準としてシミや汚れが酷過ぎて「これはちょっと着られないなぁ・・・」と捨てたモノ、完全にサイズが合わず捨てたモノ、趣味が合わず捨てたモノ・・・結構あります。あ、こういうことを言うと自分で着なくても「布」として活用したら、とか、ありますよね、ボランティアで衣類を送るとか、そういう風に活用したらいいんじゃないかっていう意見もありそうな気がします。確かにその通りです。ただし・・・です、今の生活で足りないと思うモノや布を使う趣味がなければ「布」としての活用にも限界があると思うし、ボランティアで送るにしても本当に正直なところ1着2着とポツポツもらうものをその都度送るだけの経済的な余裕はないし、そういうものが溜まるまで蓄えておくだけの場所もないのです。っていうか、そもそもそういうことであれば家に持ってくる人が送ったらいいのでは・・・って思ってしまいます。自分のものですら整理して着られなくなったものは処分していかなくちゃ・・・と思っているのに。



親切心とモノを大切にしようとする心には有難い気持ちと立派だと思う気持ちはありますし、そういうふうに声を掛けてもらえるというのは「心安い」間柄なんだとも思います。
でも自分の性格としてものすごく負担です。
アタシは他人からモノをもらうと、もらったその時に「自分には不用だな・・・」と思っても捨てられない人なのですよ。それが例え紙切れ1枚でも。
だから本当にこういう悪意のない「よかったらどうぞ」っていうのに困っています。
そして自分としてそういう気持ちを持っているので、私はそうそう人にあげようと思いません。欲しくもないものもらってもね・・・・って思うので。


あ、洋服もそうですが、あと本とかね・・・、食品みたいな消耗するものはほぼ有難く消費しています。
(こういう「選好み」してる人間が「困る」なんて言っちゃいけないか。)