この世は・・・

今、この辺りは花の季節という感じで人の手が入っている庭や街路樹、田畑はもちろん、道端や土手みたいなところにも本当に色とりどり色々な花が咲いています。
生きている、生きようとするみたいな、伸びてく力みたいなものを感じますが、アタシは一方で自然の過酷さみたいなものを見ちゃいました。



道路の真ん中というか歩道の真ん中みたいなところに鳥のヒナ(この辺りの方言で言うなら「たちっこ」、まだ羽どころか毛もちょっとしか生えてない「肌」状態のヒナ)が「落ちて」死んでいました。
体調2センチくらいかな。



よくツバメのヒナが巣から落ちて死んでたりすることがあるけど、ソコはどう見ても辺りに巣がありそうな感じじゃなく、なぜソコに「落ちている」のか全くわかりません。他の鳥に「食料」として連れてこられたのか、親が移動させようとして落としてしまったのか・・・。




自分が普通に歩いている目線からは最初小石とかゴミみたいなものに見えたのですが、そのすぐ横に鳥の羽が落ちていて、しゃがみこんで顔を近づけて初めて「鳥のヒナ」とわかりました。こういう頃の「生き物」ってネズミとかモグラとかみたいに分類が違っても無知な自分には結構「同じ」ように見えちゃって、よくよく見て初めて鳥だとわかりました。




辺りを見ると空は明るく、花が咲き乱れ、木の芽も若々しい緑なのに、そのすぐ傍ではこうやってまだ幾日も経ってない鳥のヒナが死んでいる。
自然は過酷で、でもその中を生き抜いてる、身を置いているから素晴らしい輝きを感じるのかも。



「この世」を感じる。