生還したぜ!(アサマスタークロスウォーク2011)

アサマスタークロスウォーク2011完

昨日の夜から今朝にかけて31kmを歩いてきました。
アタシ、基本は何かが降ってる時は外に出たくない人なんです。


で、天気予報は結構前から「雨」っぽい感じだったので、正直なところ申し込みはしてあるものの行くべきかどうか迷うような感じだったのですが、やはり行きました。
行く途中でもず〜っと「ひょっとしたら晴れるかも・・・」なんて、まず無理な期待ををしつつ・・・結局、受付からゴールまでちょっとの間も雨が止むことはありませんでした。


で、スタートから雨が降ってるので「雨が降ってるから」っていうリタイア理由がない感じで(あくまでもアタシとしての「理由」です)結局「そのために」もう「歩くしかない」感じでした。


あ、今年のスタートは17kmが先にスタートし、15分後に31kmがスタートしました。(ということでしたが、時計を見てたら10分後だったような気がしました。アタシの聞き間違いかな?)
アタシ、最初は合羽は着ないで歩くつもりでしたが、ホント、あまりの「土砂降り」に着ないわけにはいかない感じだったのでスタートからず〜っとカッパを着てました。(ちなみに息子はゴールまで濡れ続けたようです。)



で、まぁ、毎年のことですが、スタートして駅前商店街?を抜けるまでは人がたまって気分的に
「いやぁ〜〜〜っ!」
って感じでした。だからホント走るのは基本的にナシなのですが(アタシのマイルール)そこのところだけは走りました。


自分の目安として上りは1キロ15分、下りは1キロ10分だったので、途中にある「チェックポイントまであと○キロ」「ゴールまであと○キロ」っていうカウントダウンの看板?が目に入ると距離じゃなく「あと2時間歩き続ければ着くんだ」「あと30分歩き続ければ着くんだ」って時間的なカウントダウンをず〜っとしてました。
あまりわかってもらえないと思いますが、ホント「切ない」。でも自分の足で歩いている以上、自分で歩いていかなければ進んでいけない。一歩歩いたらゴールまでの距離が一歩分だけ短くなる。
当然のことだから「切ない」。



土砂降りの中、ずぶぬれになって只管歩き続けチェックポイントに辿り着きました。
アタシ、今年は寒かったからなのか給水ポイントも一箇所で水をいただいただけでほとんど通過してきました。
あ、っていうか、一度立ち止まったら二度と歩き出せないんじゃないかって、自分が怖いんです。
もう汗だか雨だか自分でもわからないドロドロ状態。



チェックポイントまであと一キロのところで息子からチェックポイント到着のメールが届き、これは去年もそうだったような気がするので、ほぉ〜と思いました。あ、息子は今年膝の調子が悪く、完歩出来るかなぁ〜・・・なんて言っていたのです。
その後、自分もチェックポイントに到着したわけですが、メールからまだそんなに時間が経っていなかったのでひょっとしたらまだいるかも・・・とキョロキョロしていると「おっ!」と今まさに出発しようとしている息子を見つけました。
声をかけるとやはり足の調子が悪いらしく、もう引き摺ってる感じ、大丈夫かそんなんで?
が、やはり気になるのはダンナのことらしく「お父さん大丈夫かな?」
イヤァ〜アタシもすごく気になってはいたのですが、自分自身として雨の中でメールする気にはならないし、メールもらった方だって雨の中でメール返す気にはならないでしょ?(それにたぶん死にそうなくらい疲れてる状態だろうし・・・。)
そんなわけで今回は全くダンナと連絡をとらないままでした。
チェックポイントでもそんなに「休みたい」感じではなく、むしろ完全に濡れきった体を「いじる」のもイヤで、あったかい豚汁をいただいたぐらいで出発しました。
(本当はここでおにぎり食べたり・・・みたいなこともしようと考えていたのですが。)



上っている時は「上りきればあとは下りだ・・・」みたい気でいたのですが、実際はそんな甘いもんじゃぁありませんでした。
チェックポイントを出てからはず〜っと下りですが、途中から砂利道になります。
それはちゃんとわかっていましたが、たぶん「ナメテ」いたんだと思います。アタシはここのところ(普段から)左足のアキレス腱が痛かったんです。でもまぁ「それくらい」と思ってたのですが、「死ぬほど」キツイ。で、それを庇ってるからか?左足の足の裏もメチャメチャ痛くなってきて、本当に泣きそうというか、足がちぎれるんじゃないか、みたいな、本当になんとも言えない気分でした。
その頃には体もものすごく冷えてきて完全に「寒い」。寒くて寒くてたまらない。上着なんかも持ってはいましたが、兎に角ソコで立ち止まって「作業」をするなんて気分には到底なれません。
土砂降りの雨で足元には水の流れや水溜りも出来ていて、もう「濡れる」よりは密度の薄い水の中を歩いているような気分。
非常にキツイ。
「早く舗装された道になってくれぇ」と思いながら歩いていくしかない。
カウントダウンは1キロ毎にありましたが、ホント、1キロってなんて長いんだって感じです。


ようやく舗装された道に出た時は本当に「助かったぁ〜・・・」と思いましたが、実は全然助かってないです。この辺りになると今度は「眠くて」たまらない。半分寝ながらというか、ウトウトしながら?それでも歩いてきました。
アタシ、真夜中のジョギング&ウォーキング中にも本当に眠くて記憶が「薄く」なってる部分があったりするんで自分としては珍しいことじゃないのですが、ひょっとしてコレって生命の危機じゃないですが、自分の体が何か自衛機能として機能停止したいんじゃないのか?「ここで寝ちゃダメだぁ〜寝たら死ぬぞ!」状態なのかなぁ・・・とかも考えちゃいました。



でもやはり、自分で歩いていくしかない。


なんとなくゴールの明かりが見えてきた時には本当に「早くお風呂に入りたい」「早く温まりたい」ってまさに最後の力を振り絞る感じでした。
そうそう、アタシがゴールに着くと、なんと!息子がゴール後の抽選をしているところでした。
後でもらった記録を見ると1分違いでした。



ゴール後はお風呂に入って温まり、お腹減ったなぁ〜と食べまくりました。
息子曰く
「オレ、『腹が減った』ってこういう状態を言うんだと思う。」
そりゃそーだ。昼ご飯後からちゃんとしたご飯を食べずにハードな運動してたんだから。



お父さんどうしているかなぁ・・・と心配しながら、とりあえず寝て待っていたところへダンナがゴールしました。
いやぁ〜今年は本当にどうなることかと思ったので3人なんとかゴールに辿り着いたのは本当に「やったぁ〜っ!」ってもんです。



今年の3人揃っての感想は
「砂利道はキツイ」
ってことです。
息子も言っていたし、自分もそう思うのですが「地獄」まではいきませんが、「地獄の入り口」付近は結構これに近いんじゃ・・・って思います。ホントキツイです。



ダンナはチェックポイントで「31kmコースでここでリタイヤする人はいませんかぁ〜?」ってスタッフの人が呼びかけているのを聞いてリタイヤするかどうか迷った末にリタイヤしなかったそうですが、砂利道を通っている時に(たぶんそれ以外でもだと思いますが)「はぁ〜なんでリタイヤしなかったんだろう、リアイヤすれば良かった・・・」とすごく後悔してたそうです。



アタシの大雑把な記録です。
スタート19時10分、スタート地点での万歩計1574歩

チェックポイント 10時40分過ぎ、25346歩

ゴール1時10分過ぎ、43304歩


上り約3時間30分、1キロ12分、一歩71センチ
下り約2時間30分、1キロ10分、一歩83センチ
(ホント、大雑把な数字です。ダンナは1時間半後くらいにゴールしました。)



今回の気持ちは本当に「生還した!」です。
普段ぬくぬく暮らしているアタシに色々なことを教えてくれる本当に有り難い機会です。




来年もまた、今年の反省をいかして頑張るぞ!



あ、ちなみにダンナと息子は「バンテリン」のクリームを使ったのですが、関節痛にはものすごく「効く」らしいです。
皆様、是非お試しください。
(アタシは「バンテリン」の会社とは全く関係ない人間です。)