春先気分

いやぁ〜もう小躍り気分です。
イヤ、ホント、踊っちゃいますよ。


久々に(ホント、久々です、半月以上ぶりぐらい)真夜中のジョギング&ウォーキングに出ました。
家を出るとどうやら霧が出ているみたいだ。
これは期待出来るかも・・・とワクワクしながら走っていくと、もうすごいです。遠くの町の灯りは全く見えないし、近いところの外灯もちょっと離れるともうぼんやりする。
これで月が出てたら最高なんですが、残念ながら月はいないし星も見えないような曇り空。が、逆にソレがすごいです。
完全に「光源」がない世界です。灰色の世界です。完全な「闇」じゃないので灰色って感じですが、とにかく「あそこに光がある」っていうのが全くない世界です。で、当然ですが霧なので、ある程度輪郭までわかるのは5m程度、その先5mぐらいはなんとなく白黒の濃淡があるみたいな感じで、それより先はもう灰色一色の世界って感じなんです。
まぁ霧の中に入ったことがある人なら想像してもらえると思いますが、ホントになんとも言えない気分です。しかも?車に乗ってるとか、自分でライトを持っているとかっていうわけじゃないし、田んぼの中の道なので背の高いものもなく、半径10mの世界って感じです。(たぶん大袈裟だなぁ〜って思われると思いますが、本当にそんな気分なんです。自分の「位置」がハッキリしないっていう不安みたいなものもある。)
いつもなら何キロも先の光が見えて自分がソレに向かって行くみたいな感じがあるのですが(別にその光自体が目標というわけではないですが、距離感とか色々気持ちの中にある)そういう目印みたいな目標みたいなのが一切ない感じなんです。っていうか、もう10m以上先がどうなっているのかわからない・・・・なんというかCGみたいな世界なんです。(←完全に意味不明な例えですが、自分の貧弱な語彙ではこの程度が精一杯です・・・すみません。)


で、気分良く、まぁいつもの時間に出て最短コース+遠回りをしようと思ったのですが、完全に「鈍ってる」感じで苦しくて苦しくて遠回りなんてとても出来ない感じ。しょうがないから途中でコースを短縮?して最終電車が来るのを待ちました。(アタシは最終電車を見送るのをささやかな目的にしているのです。)が、アタシの勘違いなのか、事故があったのか、はたまた天候の関係なのか、待ってる最終電車が来る気配がない。まぁ霧が濃くていつもなら10キロ以上離れたところから見える電車のライトが見えないってことはあるかもしれませんが、それにしたって、あの強いライトを見逃すとは思えないんです。でも帰ってくる気配がない・・・。
ものすごく残念ではありましたが、ま、ひょっとして遅れてるんなら途中で帰ってくる電車に会うかも・・・と帰ってきました。(結果としてアタシが歩いている間には会いませんでした、残念。)



で、もう完全に気分よく、酔っ払いみたいなモンです。帰り道はもう途切れることのない絶叫(一応歌を唄ってる)状態です。
光源のないグレーのドームの中で「完全に一人」気分です。
遠く、近くに人がいたって構いやしない。どうせこの霧の中じゃ声が聞こえたところで唄ってる人間がどこにいるかなんてわからないだろうし、わかったところで見えやしない。
そう思うといつも以上に気合が入って「絶叫」です。


はぁ〜楽しいなぁ〜♪



1年のうちに何回あるかっていう濃い霧の夜を本当に楽しみに待っているんです。


こういう霧が出るのは春先からが多いように思うので、気分だけはもう「春」。
手袋の中の手も冷たいけど千切れそうってほどではない。
はぁ〜遠い春が早く近くに来ないかな。