第28回 長野県伝統工芸品展/松本市井上百貨店

3月20日〜26日までです。



進化する信州の伝統工芸〜今 懐かしくて、新しい〜




チラシを貰っていたので行ってみました。
実演コーナー、体験コーナーがあり、アタシはこういうのキライじゃないんです。
一応、家族も誘ったところ、意外にも「行く」とのことで、それぞれ体験してきました。


ダンナと息子は木彫りのスプーン、アタシは藍染めのストールです。



いやぁ〜楽しいです。
なんでもそうだけど、体験ぐらいだと面白いし、楽しいです。
これが仕事になったら単純に楽しいだけでは済まないはず。
だから、こういう仕事って本当はこれから先もず〜っと長く伝えていって欲しい、伝わって欲しいと思いますが現実は厳しいんだよなぁ・・・。


今後ももし折り合いがつけば色々体験したいです。
(出展されている方の中にはその技術を持つ「最後の一人」って方もいらっしゃり・・・そういうのを聞くと本当に残念な気持ちでいっぱいです。)



ちなみに・・・藍染めでは体験中に本当に色々なお話を伺うことが出来ました。
藍のにおいも初体験だったし、染めも何度もやって(アタシは基本的に薄い色より濃い色が好きなので)藍を通り越して茄子紺(←でも「藍色」なんですよね)になり、自分としては満足でしたが先生は「こんなに濃くなっちゃった・・・」と思っていたかも。
そして、しぼりとむすびで白いところを作るってことだったので、アタシはストールを結んで染めたのですが・・・張り切って「ぎゅうぅぅ〜」とやり過ぎて、結局染めた後にほどけない(最終的には持ち帰り作業になってしまった・・・)ということに・・・。
絹のストールでしたが、乾いている時は摩擦なくほどけるらしいですが、濡れたのをほどくのは大変とのことです。(フツーの布でもそうだと思いますが「ぎゅうぅぅ〜」ってかなり強く結んだので永遠に解けないんじゃないかと思いました、ホント。しかも景気よく何箇所もやってしまった・・・。)
あ、でも、先生も「ぎゅぅぅ〜って結んでくださいね」って言っていたんです。たぶんアタシのぎゅぅぅぅぅぅ〜は桁違いだったのかも・・・。
藍の「液体」は黄土色みたいな感じですがそれが藍色になるなんて・・・ホント、アラ不思議って感じです。
あと、本当は解いてすすいで・・・みたいな作業を手早くやらないといけないらしいですが、とにかく解くのにメチャメチャ時間がかかり、本来「白」であるべきところが酸化して黄色くなっちゃいました。まぁ、失敗ってことでしょうけど、先生は「コレは藍染めのショウコでもあるから」となぐさめて?くれました。(ホント、内心「ヤレヤレ・・・」な気持ちだったんじゃないかと思います。)


で、出来上がりはアタシは大満足です。正直、藍染めって平坦な「藍色」のイメージがあってあまり面白くないと思ってましたが(たぶん、フツーの布をフツーに染めたらキレイに一色に染まるのがフツーなのでしょうが)結んで白い部分が残り、当然ですが、液の染み込み具合で薄い青から茄子紺まで本当に色々な色が出て、いやぁ〜平坦なんてとんでもない、ここまで幅があるのかって「へぇ〜・・・」って思いました。





そうそう、ど素人からすると液に何度も何度も漬けさえすれば色の濃さはどんどん濃くなって、ソレはいつも同じように出来るのかと思ってました。(その濃さの度合いが職人芸というか・・・。)でも、そんな単純なモノじゃなく、液の調子(「藍が『疲れる』」と言ってました)で何度やってもいい色が出ないこともあるそうです。(新しい液を入れて「元気にする」とか。)
いやぁ〜ホント、最初から最後まで手がかかってるなぁっていうのがわかります。



アタシ、基本スカーフ、ストールの類って着こなせなくてほぼ使ったことがないんです。(防寒用として首にぐるぐる巻くぐらいはしてますが。)でも、今回本当にキレイだなぁ〜って思い、気に入ったのでコレは普段から「オシャレさん」になって巻かなければって思いました。
(でも普段オシャレしていないと気恥ずかしい・・・。)


皆様、こういう展示会の体験コーナー、お勧めですよ。