溜められない文化

以前、ケータイやスマホのせい、というか、今っていろいろなものがあって便利なせいでちゃんと計画を立てないで出掛けたりしても困ることがない、みたいなことを書いてると思います。(方向はちょっと違う書き方だったかもしれないですが。)



で、なんでも考え過ぎる自分が考えるに、今の文化というか、文化っていうと大袈裟かもしれないですが、溜めなくてもいい世の中だなって思います。



ここで言う「溜める」っていうのは「時間」とか「気持ち」です。
ちょっと前に流行った「何時やるの?」「今でしょ!」って、とにかく一時も待つことが出来ない、我慢することが出来ない。っていうか、待つことや我慢することがバカみたいだったり、ムダみたいに思う世の中。



アタシはなんかなぁ・・・って思っちゃいます。


今、こう思ったから、今あの人に伝えたい、そして今その人からの反応が欲しい。
ケータイやスマホがあればソレが可能。
ソレ、そんなに気持ちイイですか?



テレビ電話、スカイプ、それで顔見て話してたら会わなくても会ったような気分になれて、もう会わなくても大丈夫なの?



世の人々は本当に器用だと思う。



アタシは、会いたいなって気持ちを溜めて、会えない時は淋しいけど、でも会えるんだからって我慢して、会えて本当にうれしいなって、そういうのを望みます。
考える時間も、相手を思い遣る時間も溜められない今の世の中。