親を心配させたくないとかより

よくいじめにあっていても子供は親には話せない(話さない)っていうのがあるじゃないですか。
アレって親を心配させたくないから、みたいなこと言われることがあるような気がするけど、実際はそうじゃなくて「親にいじめられてることを話したとしても、親もなにも出来ない」って子供が思ってるんじゃないかなって思うようになりました。



いじめとは全然関係ないですが、人間て自分がそうなってはじめて「こういうことだったのか」ってわかるものじゃないですか。
例えば自分の場合、足腰が痛いとかって自分が若い時に自分の親やそれ以上の年齢の人が「歳をとると痛くなってくる」みたいなことを話していても「そ〜かなぁ、普通に生活してたら大丈夫なんじゃないの?」みたいに考えていてまさに「自分は大丈夫なんじゃないかな」と思ってました。ホント、なんの根拠もなく。
けど、歳をとったらホントに体のあちこちが痛くなってくる。寝込むほどじゃないし、まぁ日常生活に不都合が出るほどのものではないけど「あぁ、こういうことね」って今は得心がいく。



なにか、それと似た感じで、子供は子供だから(社会経験みたいな部分で)子供の考えの範疇でしか物事を考えられなくて「自分にはどうすることも出来ない」=「親にもどうすることも出来ない」って思い込んじゃってるんじゃないかなって思います。自分と同じくどうすることも出来ない人に話しをしたってしょうがないですよね。そう思ってるんじゃないかな。そして子供は子供だから物事に対する考え方のスパンが「短過ぎる」。
でも実際は親は子供よりずっと長く生きてきてる分色々なことを見聞きしてきていて、例えばいじめにしても絶対に解決するかどうかはわからないにしても色々な対応があることを知っている。



子供は親の方が自分よりずっと「大人」だってことをもっと強く認識すべきだと思うし、大人はそれを認識させるべきだと思う。
そしたら多少は何かあった後で「知らなかった」なんてことが少なくなるのでは。