昔話

髪の毛を刈り上げにしたと書いてますが、実家の母から「アンタ、小さい時に髪の毛を短く切ったってすごく泣いたよねぇ」と言われました。




それは昔のことをどんどん忘れていくアタシにとっては本当に珍しいくらい鮮明に覚えている出来事です。
(アタシってフツーの人が覚えているようなイベント事ですら忘れていることが多いんです。ほら、修学旅行とかクラスマッチみたいなこと。たぶん、アタシの中ではさほど楽しくもなく、逆にすごくイヤでもなかった出来事、決まってるからやってたことなんじゃないかって思うのです。そもそもが引きこもり体質なんで。)



昔の女の子には結構多かったと思うのですが、俗に言う「ワカメちゃんカット」、それをアタシもしてたのです。
たぶん、としか言いようがないのですが、親からしたら次に切るまでのスパンが長い方がいいですよね。あと、長いと手入れも大変じゃないですか。子供だから親がやってあげなくちゃならないから。(たぶん年中、年長か・・・小1ぐらいじゃないかと思う。)
ハッキリ覚えてないのですが、父か母が切ったような気がします。
で、アタシはその髪型が本当にイヤだったんです。そもそも「カワイイ」と言われることのなかった子供時代(まぁ今だって「カワイイ」とか「美人」とか言われることは全くないですが、この歳になれば開き直ってるのでそんなのどうでもいい)せめて髪の毛くらい長く女の子っぽくって思ったんだと思います。
あ、そうそう、アタシって上と下が男なんです。だからお下がりも決してカワイイとは言えないのを着てたんですよね。だからせめて髪の毛ぐらいって気持ちがあったのかも。




で、その日も「絶対に短くしないでね」って子供ながらにものすごく「念押し」して(それまでも「短くしないから」って言われて切ると相当短くされてたので)、しぶしぶ切ってもらったんです。
で、まぁ今のアタシに言わせるなら「案の定」短くなりました。



この時のアタシは本当にショックというか頭にきて(そりゃそうですよね、今までのことがあるから念押しして「絶対に」って言ってるわけだから)ず〜っと泣いてた。
母と一緒にお店に行った時も(もちろん今時のスーパーなんかじゃなく近所のお店です)「カツラ買ってぇ〜っ!!」と言いながらがぁがぁ泣いてました。



ま、そんなこと言ってもカツラなんか買ってもらえるわけないけど。




その後、その騒ぎがどんなふうに決着したかまでは覚えてないですが、ホント、今でも鮮明に覚えてる出来事です。






そんなわけで、母からしたら「あの時、あんなに泣いてたのに今じゃ刈り上げか」って感じなんだと思います。




実家は今ほぼ、父と母だけの状態ですが、最近はこんな感じの昔話を二人でしてるみたい。