間口を狭めているのではないかと思っています。

アタシはきものが好きなのですが、普段の生活では着る機会がほぼないです。
「ほぼない」というのはどういうことかというと、例えば仕事でそういう格好をすることが多いみたいな「必要性」っていう部分のことです。



本当に着たいと思ったら普段のお出掛けにでも着たらいいじゃんて思います。



けど、それがなかなか出来ない理由として・・・これはその道のプロじゃないアタシの気持ちとしてってことですが、スペースの問題です。
きものって着ること自体はそこまで広くない場所でもまぁ出来るかなって思うのですが、着る前や脱いだ後にきものを掛けておく場所とか、きものを畳むとかそういうのってやっぱり広いところでしたいんです。
(以前プロは畳一畳だか半畳あればOKと言っていました。アタシも一畳あれば畳めるかな・・・と思いますが、自分自身の性格としてなんか納得出来なくてきっちり広げて畳みたいって思います。)


そしてまぁ、当たり前ですが着付けですかね。
けど、着付けに関しては完全に慣れの問題だと思う。一通りの流れとポイントを押さえればイメージよりずっと簡単だと思う。
ただし、アタシは今五十肩で腕が後ろに回らなく・・・それを考えると自分自身の着付けはちょっと厳しいかも。
(前で作って回すっていうのは・・・アタシはちょっとイヤです。)



で、まぁここまではアタシの中ではなんとか解決出来る?ように思うのですが、一番面倒だなって思うのが色々ある細かい「決まり事」です。
イヤ、実はアタシはそんな細かいことって感じで気にしてないのですが、「きものを着たいけど」って思ってる人を遠ざけてる理由って「決まり事」じゃないのかなって思います。



色々ありますよね、格とか。



その道に詳しい人ってそういうこと言いがちじゃないですか。
洋服でも「着こなし」とか「センス」とか色々講釈をたれる人って多いですが、でもまぁフツーの人がフツーに洋服をきてる分には相当なことがない限り「文句」って言われないですよね。(まぁ「ダサい」みたいなことは言われちゃうかもしれないけど。)
けど、きものに関していうとホント、すぐに「格」とかいう言葉が出てきて・・・正直そんなのどうでもいいだろって思っちゃいます。
あ、どうでもいいっていうのは言い過ぎかもしれないです。例えばちょっとその辺で買い物するだけなのに振袖とか留袖着てたら、それはちょっとヘンとか思います。



けど、きものと帯の格が違うとか・・・そんなのどうでもいいじゃんてアタシは思うのです。



洋服だって、着崩すとか言ってデニムにスーツのジャケットみたいなの合わせたりしますよね。デニムにヒールとかだってありますよね。
そういうの許してるんだったら、紬に金糸がいっぱい入った帯を締めても、着てる本人がいいと思ってたらそれは許してくれてもいいんじゃないの?って思います。



そういうの見て「それはヘン」みたいな、細かいことを言われちゃったりするから一般人はなんかメンドーだなぁーって離れちゃう。
もうちょっと大雑把な感じで大目に見てくれないもんかなぁ。




きもの業界の「買え、買え」みたいな感じときもの着てる人達の「プロみたいな目」がものすごく間口を狭めているような気がします。