全ての人に天才とか秀才を望んでいるような世の中。

少し前のことですが、仕事の席上で「景気って良くなってる?」って話しになったんです。
首都圏の大企業みたいなところは知りませんが、少なくとも田舎に暮らしているアタシの回りの中小企業で「すごく景気がよくなった」あるいは「景気良くなってきたよなぁ」みたいに言ってるのを聞いたことがありません。



で、その中で出てきたのは大手が本当に儲かっているんだったら下請けみたいに使ってる会社にもっとお金を払ったら(単価を良くしたら)いいんじゃないの?みたいことです。
アタシが勝手に思ってることですが、まぁ従業員の給料を良くするっていうのは大事だと思うし、株主に配当出すのも当然だとは思うんだけど・・・下請けは安く使ってるんじゃないかってことなんです。
っていうか、下請けを安く使うことでより多く儲けようみたいな。


だから、下請けも孫請けも全然「儲かった」みたいなことにならない。




すると・・・そのために政治で地方創生とかなんとか言って補助金出したりしてるんだと。


けど・・・アタシのイメージだと補助金てある意味画期的なことをしないと出ないですよね。そりゃぁなんでもかんでもに補助金出せないのもわかるけど、新しいこととか、これはすごい!みたいなことって誰にでも思いつくことじゃない。
そして、アタシが思うに下請けとか孫請けみたいなところってすごく真面目にず〜っとひとつのことをやってきたようなところが多いと思うんです。そういうところに「新しいことやれ」とか「アイデアで勝負しろ」とか言われてもねぇ、難しいです。




今は昔かもしれないけど、日本の品質ってそういう下請けとか孫請けとかがしっかりした仕事をしていたからこそ保たれてきたものであって、そこのところを安く買いたたくみたいなことしていたら・・・品質の低下もしょうがないと思っちゃいます。



少しの天才とか秀才とかのアイデアやすごく大きなシステムみたいなものをより現実の確かなものにしていくのには本当に細かい地味な作業をキッチリやる大勢の人が必要なんだってことをもうちょっとよく考えて欲しいと思う。


けど・・・「本物」の天才とか秀才にはきっとそういうのがわからないんだろうなぁ。
そういう今の日本が残念。