印刷博物館に行ってきた!

(辿り着けるかどうかという意味で)アタシ一人でも行けると思いましたが、都合が合うなら娘に道案内を頼もうと思い一応誘ってみたら、意外にも(あんまり興味なさそうなのに)「じゃぁ一緒に行く」と「喰いついて」きたので一緒に行ってきました。




初めて行ったのですが、ここは面白いです。
展示物も面白いですが、一画に「印刷の家」という「実機」が置いてあるお部屋があって、なんと!印刷を体験出来るのです。
アタシは全く知らずに行ったのですが、もうベストタイミングという感じで体験することが出来ました。
(体験出来る人数が6名と・・・す、少ない・・・。)


やるぞ!と思って行ったわけじゃないので、その場で「当たり障りのない」文章を選んでやりました。
ホント、事前に心構えが出来ていたらもっと印刷したい文章というか文言があったはずなのに。



ざっくりとですが・・・


●活字を選んでセット(職人さんは1文字拾うのに約3秒だそうです、驚異的!)
今回の文字の大きさは24ポイント
アルファベットの場合の単語と単語の間は1/3くらいのスペースがちょうどいい感じなんだそうです。(今回は8ポイント)
(ちなみに少し違う業界の職人さんによると24ポイント=2号らしい。)


スペース部分に入れるのを「クワタ」と言い、がっつり大きいものから入れて、だんだんスペースに合わせて小さいものを合わせていく。
後になるほど小さいものを入れていくようになるけど、小さいものは力を入れると「ぐにゃっ」と曲がってしまうので必ず文字のそばに入れるんだそうです。


全部拾えたところで印刷機にセット。



●印刷する
上のまあるい黒い部分がインクで、刷るたびに少しずつ半時計まわりに回っていく。(インクのムラが出ないように。)
これはなにか、ちょっとタイプライターのリボンに近いかな・・・と思いました。




が、単純に自分の技術不足なのか、気合いが足りないのか、出来たのはなんとなくスッキリ!しない仕上がり。
でも楽しい!
メチャクチャ楽しい!



アタシは性格的に単調なこと(とか言ったら怒られるんだろうけど)をいつまでも続けるみたいなことが比較的好きなんです。
だからもう許されるなら1日刷っていてもいいなぁという感じです。
楽しいです。



活字は鉛で出来てるとかで、金属として柔らかく、ちょっとのことでキズがつくとのこと。また、活字を拾うのは活字が入っている「棚」の位置で拾うから万一間違った場所に返してそれを使ったら目も当てられない。というわけで、使った活字は元に戻さず溶かして新しいのに生まれ変わるそうです。(もちろん体験ぐらいならキッチリ元に戻していただくのですが。)



いやぁ〜印刷博物館、恐るべし。
アタシも娘も完全に舐めていて、田舎の公民館みたいなスペースでこじんまりとやってるぐらい(会社のちょっと広めの会議室ぐらい)を想像して行ったので、こんなに広く展示物も充実していて、尚且つ体験も出来ると知っていたら、もっともっと時間をみて行ったのになぁ。



最近の風潮として”紙”ってものを少なく、少なく、みたいになってると思いますが、世間の皆様も是非ここに足を運んだほうがいいと思う。
ホント、生きてる間に一度は行って損はないと思います。



いやぁ〜ここ何年かず〜っと行ってみたいと思っていてようやく行ったのですが、ホント、行って良かったです。