隣の芝生とは逆。

「隣の芝生」の対極にあるのが「他人の仕事」って気がしてます。
どっちも状況的には「いいなぁ」って思うようなことだと思いますが、受け止め方みたいなのが正反対。



最近強く思うのですが(以前にも書いてるような気がしますが)日本人て基本的には「察する」ことがものすごく得意なはず「だった」と思ってます。
これってアタシが思うに、ですが、集団生活をしていく上でものすごく大事「だった」んじゃないかって思うんです。
まぁ農耕民族って言われるように、そこに定着して生活をしていくうえで、他人と上手くやっていくっていうのは優先順位として相当高いところにあるはずだから。


更に、昔は仕事の内容がシンプルというか、わかりやすかったから、その仕事をすることがどんなに大変なことか大人のみならず子供のうちからちゃんとわかってたように思う。
けど今は仕事の種類も多岐にわたり、尚且つ複雑で、ハッキリ言ってその仕事(職種?)の名前を聞いても「簡単に言ってどういうことやってんの?」みたいなのが多いと思う。(少なくともアタシにとってはそう。)
アタシ自身はアルバイトなんかを入れてもまぁ10いかない程度です。多い人は何十もの仕事を体験してるのかな。



で、仕事の内容を具体的に知らないからその仕事の大変さもわからない。(っていうか、想像も出来ない。)
そして、自分が自分の仕事をしていて感じることは、他人からしたら「そんなことぐらい」って言われちゃうような細かい部分が一番大変だったりする。そしてそういう細かい部分てやったことのない人にはわからない部分なんだよな。



結果として知らない(わからない)から、他人からしたら「そんなののどこが大変なの」みたいな感じになる。
っていうか、むしろ「そんなのラク」ぐらいな。





最近ネットなんかで食べ物になにかが入っていた、みたいなのが上げられたりしてるじゃないですか。
それ自体はまぁミスというか、当事者に「ゴメンナサイ」って言うのはしなくちゃいけないことだと思うのですが、当事者が(そうやって謝られた後かどうかはわかりませんが)ネットにまで上げるのって謝られても「許せない」みたいな気持ちの結果ですよね、違うのかな。
そういう仕事もどんなに大変かとか、自分がその立場だったら、みたいなことを考えたらそこまでのことは出来ないと思う。




今の世の中には本当に色々な仕事があるけど、結局自分がしてる以外の仕事に対しては「ラクな仕事」みたいに思ってる人が多いように思う。
っていうか、本当にどの仕事も大変だと思っていたら世の中に「クレーマー」みたいなのっていないような気がする。
あ、言っておきますが、ミスを指摘するのがいけないと言ってるわけじゃないですよ。
原因の追究はや責任の追及は必要だと思うけど、「過ぎる」のは良くないと思う。



他人の仕事はラクでいいみたいなの、良くないよ。
自分だったらもっとちゃんと出来るって思うかもしれないけど、実際やったらそんなことないから。