実家に行く。

歓迎してくれるのは有難いけど。



アタシの実家は家から車で1時間弱です。
世間一般的に「1時間弱」っていう時間はたぶん「短い」部類に入っていて「そんなに近いんだったら頻繁に実家に行ける」距離なのかもしれないです。



が、アタシにとっては「往復2時間弱」っていうのは気軽に行ける距離ではないんです。
平日仕事が終わってから行こうという気分にはなかなかならないし(まぁ用があれば早退して行くことはあります)普段の土日も平日出来ないで溜めてる家事をするみたいな、それこそ「イベント」ではない日常的な家事ですが、そういう予定がいっぱいなんです。
家事が得意だったり趣味だったりする人からしたら「その程度の家事なんかあっという間に片付くじゃん」と言われそうですが、アタシにとってはちゃんとした「仕事」なんです。


だから本当になかなか行こうという気持ちになれない。
あ、もちろん親が一人で暮らしてるとかいうならまた状況は違いますが、現状は同じ敷地に兄夫婦の家があり(兄は単身赴任中)お姉さんが建物は違いながらも一緒に暮らしています。
だから余計に頻繁に実家に出入りしたくなるような状況でもない。



連休前に実家から「近所からぶどうを沢山もらったからとりに来ない?」と連絡があって、ハッキリ言ってアタシはあんまりぶどう(果物)が好きじゃないのです。が、子供は好きだったりするから(それにアタシよりも「孫」に会いたいっていうのもあるんじゃないかと思い)じゃぁ連休中に行くよ、でも長く居るつもりはないからご飯とかは用意しなくていいからね、と伝えておきました。




で、子供にも「ご飯は食べないですぐ帰ってくるけど一緒に行く?」と聞いたら「すぐに帰ってくるなら行く」ということで一家で出かけていきました。



実家に着いてぶどうを貰って車に積んでいると「せっかく来たんだからお茶ぐらい」と母に言われ「じゃぁお茶だけ、でもご飯は食べていかないからね」と強く言って家に入ったのですが・・・




お茶を飲んでる間にどうやら母はご飯の用意をし始めて(ホントにいいと言っているのに・・・)そういうのを見ると(アタシも一応主婦なので)ここで帰ったら用意している側からしたら困るというのもわかるので・・・結局ご飯を食べて帰ることに・・・。
こういう時に母は「この後用事(母が言うのは「イベント」的な用事)あるわけじゃないでしょ」と言う。




で、アタシ自身も早く帰りたいのがあるうえに、「すぐに帰ってくるなら」と一緒に行った子供もなんだか不機嫌になってきて・・・ホント、最悪です。
なんかアタシが「嘘」ついたみたいな感じになるし。



結果、勝手に予定していたアタシの時間より2時間くらいも遅くなり、当然ですが自分で考えていた「やること」みたいなのが出来なくなり→予定が崩れたことでやる気もなくなり・・・いいことなしって感じです。




実家の両親からしたら久しぶりに来た娘家族にご飯くらい、みたいな気持ちもあるだろうし、なによりも久しぶりに孫の顔を見て嬉しいっていうのがあると思う。
色々孫と話したいみたいな気持ちも良くわかる。
けど・・・なんかなぁホント、時間に対する感覚がアタシと違う。
(用意するから「ちょっと」食べてけ、みたいに言われるんだよなぁ・・・その「ちょっと」がちょっとじゃない。)
勝手に思うことですが、母の実家はアタシの実家から車で10〜15分くらいのところにあって、アタシがまだ実家にいる頃のことですが、結構頻繁に母は実家に行っていたと思う。(作った野菜や料理を届ける・・・みたいな感じで。)
そういう自分と比較して「もっと頻繁に来たらいいのに」みたいな気持ちもあるんじゃないかと思うし、気軽に行き来出来る距離?みたいな気持ちもあるように思う。



っていうか、この「実家まで1時間弱」っていう距離が曲者なんだよな。
例えば片道2時間とか、新幹線、飛行機で1時間みたいな感じだと「遠い」とか「お金がかかる」みたいなのがあると思うんです。けど、車で1時間弱って(たぶん)実家の両親からすると気軽に行き来出来る距離みたいな感じがあるんだと思う。まぁ決して「遠い」みたいな距離でないことは事実です。それくらいの距離を通勤、通学してる人もいるだろうし。



けど、ホント、申し訳ないけど「ヒマ」ってわけでもないんです。ヒマそうに見えるかもしれないけど、これで結構忙しいっていうのと、そこまで体力があるわけじゃないから家でゴロゴロしてたいとか、そういうのがあるんです、アタシの場合。





帰りの車の中で「今更だけど悟った。お父さんの言う通り、実家で家の中に入ったらすぐには帰れないってこと。」と言ったらダンナから「いまさら?」と言われた。




今度からは長居をするつもりがない時はホントに家の中には入らず外で会って「じゃぁ帰るね」っていうことにしようと強く思った。




上手く言えないけど、こういう自分の気持ちをちゃんと覚えていて、もし自分がその立場になったら「お茶」と言ったらお茶だけにしようと思う。
アタシが冷たいだけかもしれないけどね。