心底難しいバランス。

ここのところ「遺品整理」をしています。


当たり前ですが、日用品から趣味のものまで本当に色々、沢山あります。
そうして整理していて思うことは、やはり自分が死ぬ前にある程度モノを減らしておくのが良いなぁということです。故人にとっては大事なもので思い入れがあるかもしれないものも、元気だった時の生活を知らないアタシからしたらそれはタダの「モノ」でしかなく、とは言っても「大事にしていたのかもなぁ」みたいなことを考えると簡単に捨てる気持ちにはならない。本当にストレスです。


で、自分がメチャクチャ「痛感」していることは「捨て方がわからないもの」と「本来捨てOKなもの」「梱包資材」みたいなものは手元におくべきでないってことです。(というか、とりあえず自分が死ぬ前には処分しておくのが良いと思う。)
そもそも捨て方がわからないものは「これは要らないな」と思っても、単純に燃えるゴミとか燃えないゴミみたいに分類出来ないのがストレス。そして映画や展覧会の半券とか、まぁゴミにしても良いものだと思いますが、キチンと整理されていたりすると・・・大事にしてたんだなぁと思い捨てるに捨てられない。そして、なにかあった時に使おうと思っていたのか(未使用らしい)リボンとか包装紙。
要らないなら捨てればいいじゃんと言われると思いますが・・・アタシの性格ではなかなか難しいです。(こういうの断捨離とかときめく~とか言ってる人達は簡単に捨てられるんだろうなって思います。)


こういう今のアタシの精神状態に鑑みると(まぁ人間いつ死ぬかなんてわからないものですが)死ぬまでに自分の荷物は極力少なくしておきたいと思います。
洋服も本当に必要な枚数だけ、出来れば趣味のものも全部整理しておけたらいいなぁと思う。


ただ一方思うことは・・・(とりあえず平均寿命くらいまで生きるとして)持ち物少なくして、趣味のものも整理して(まぁ趣味にキリをつけるというか・・・)ってなった時に、じゃぁ楽しみってなんなんだ、みたいにも思ってしまう。


例えばオシャレしたい人が洋服やら化粧品やら沢山持っているのって、それが楽しいからでしょ。それを全部手放したらその人の楽しみがなくなっちゃう。本を沢山持ってる人、なにかのコレクターとか、とにかくモノが減らせない。それを手放したら楽しみがなくなっちゃう。
そうなると生きてることへの希望というか、縁/よすがみたいなのもなくなっちゃうんじゃないかと思う。


なんか難しいよなぁ。
ってことはモノを使わない趣味を持てばいいってことかな。
なかなか難しい問題だよなぁ。


そういえばアルバムも困ります。あとアルバムより困るのが手紙。手紙って読まないで捨てて「あげる」のが正しいやり方なんだろうか。生きてたら他人の手紙って勝手には読まないじゃないですか。でも、全くなかったものみたいにただ捨てるのも悪いような気がして・・・ホント、みんなはどうしているんだろうか。
アタシも最近まではもらった手紙をとっておく派だったのですが(なぜとっておくかというと読み返したいことがあるかも、と思うからです)この「遺品整理」よりも前に人生半分以上生きてきてるのでそろそろ先のこともと考えて、それ以降はもらった手紙は読んだら捨てることにしている。(昔のとってある手紙も捨てようと考えている。)なんというか、本当に忘れたくないことは手紙がなくても覚えているだろうし、忘れることは忘れていいことなんだと考えるようになった。


そうそう、手紙と同じように日記も処分に困るだろうなぁと思うので、日記も処分しようと考えている。


っていうか、ホント、今は「捨てたい」気持ちでいっぱい。自分に本当に必要なものってなんなのかなって思っています。
(とはいえ・・・やっぱり趣味のものはまだ捨てたくないんだよなぁ・・・。)