結局「生産性」が最優先なのかな、今の世の中って。

相模原の障害者施設での殺傷事件で動機が「生産性がない」っていうのがあったと思います。
なにかこの事件だけだと「障害者」ってハナシになるけど、なんだか一般社会でも「生産性」ってメチャクチャ優先順位が高いというか、最優先事項になってるように思う。


普通の会社だって「生産性を上げる」とか良く言われるし(仕事に関わる補助金とかも「生産性を上げることによって」みたいなのが良くある)例えば伝統工芸みたいなのは(それが「伝統工芸」に指定されていたらハナシは別)ハッキリ言って生産性を上げようにも上げられないものが多く「廃れて」いく。(そりゃぁ初心者と熟練工じゃかかる時間も全く違うとは思うけど。)
遊んでいるならともかく、真面目にやっていて時間かかるのはその人の能力だったりするので(まぁソレを「デキない」って言いたいのでしょうけど)、そこを否定されたらどうしようもない。


で、今までにも書いてるように思うけど、会社で残業してるヤツは「生産性がない」仕事のデキないヤツだって言われる。(アタシはそうは思ってないです。)
これ、障害者に対しても同じように思ってるってことじゃないの?


殺傷はいかんと言うけど、なんだか「生産性がない」っていうのを強く言える人達の最たるのがこの事件て気がする。
あ、障害がなくて会社で働いている人と介護受けている障害のある人は別って思います?
じゃぁその線引きってどこ?
(たぶん事件起こした人は「意思の疎通がはかれない」ってところが「線」だったんだと思う。)



上手く言えないですが、よく介護をしていて介護する人が疲弊して、相手を殺してしまうみたいなのがあります。
そこまでいった人は相手に対して「死んでくれ」「殺してやる」と思っていたのかもしれないけど、そうでない場合は家族の生きる縁であったかもしれないし、そういうこと考えると生産性が全くなかったわけじゃないと思う。


なんかなぁ・・・他人に対して「生産性」って言葉を出す人に対してアタシはあんまりいい印象がないです。