一族

今までにも書いてきてることです。
しつこくてすみません。

なにか、今時の結婚て戦国時代?の結婚に似てるんじゃないかなぁと思う。(歴史のことも良くわかっていないアタシの印象です。)


アタシの結婚の印象って、自分の一族(まぁその「一族」っていう考え方がそもそも古いと言われるのでしょうが)から相手の一族に加わる(まさに籍を入れる)ってことだと思うわけです。今時は核家族が多いと思うので、自分の家族というのが一番小さいグループだと思うのですが、そうは言っても何世代かで一緒に住んでいる大きな家族もフツーにあると思うのです。

核家族で自分の家族だけが「家族」と思っている人、あるいは(これも偏見というか差別みたいな風に言われかねないように思うのですが)一人っ子の人からすると自分の親を自分で面倒みるっていうのがまぁ「普通」なのかもしれない。
けど、なにか「夫の親は夫の親、妻の親は妻の親」って・・・なにか戦国時代?の政略結婚ていうの?、なにか夫は夫側の一族のために、妻は妻の一族のために結婚するのであって、結婚しても一番大事なのは「生まれの一族」みたいな感じがする。
まぁ、それがいけないとは思わないけど・・・逆にそういう感じで結婚するのって「夫(妻)のことだけを愛してる」みたいなことなんですかね。(だから「夫(妻)の親と結婚したわけではない」ってハナシになるのか・・・。)


アタシは古い人間なので、結婚したら相手の親や兄弟や、なんなら親戚とかのことも「無関係」とは思えないのです。
ダンナの家もアタシの実家も、何十代にもわたって続いているメチャクチャ由緒正しい立派な一族でもなんでもないですが、でも人間ぽっとどこかから湧いて出たわけじゃないから、自分は実家というグループから出てダンナのグループに加わったと思っている。
そうして、今では自分の人生の半分以上をダンナのグループの一員として生きている。


ネットの記事なんかで、結婚した娘一家には「甘い」みたいなのを見掛けますが、アタシはコレについてもアタシとしての解釈(実家の両親としての解釈)があって、要するに結婚して家を出た娘は「他所の家の人」「お客様」なんだよ。実の娘だから「甘い」っていうんじゃなく、余所の家の人が遊びに来たらもてなすみたいなのって、ある意味当たり前のことじゃないのかって思う。一方、結婚して夫の家族となった妻は「家族」で、家族と他所の家の人に対する態度が違うっていうのは、まぁ当たり前といえば当たり前に思う。
でも、今時は夫の親は自分の家族じゃないから、「自分の娘には甘いのに、【嫁】のことはこき使う」みたいに言われちゃうんだよ。
今時は夫の親は家族じゃなくて、【嫁】はいつまでも「お客様」ってことなんだよね。
【嫁】の親は結婚してもず~っと「家族」のまま。
戦国時代に自分の家を守るために結婚して、なにかあればすぐに離縁して実家に戻るお姫様みたいな感じがする。



そして、夫の親と同居している「嫁」からすると、夫の親は妻の親じゃないんで・・・なんてことは言ってられない。(言える人はそもそも同居なんてしないはず。)
「ここが自分の家」だと思って色々頑張っているはず。
そういう頑張ってる嫁にしてみると、結婚して家を出た娘が「夫の親は夫の親、妻の親は妻の親」みたいな感じで、実家でまるで自分の家のような態度「我が物顔」だったら・・・なんかなぁ・・・と思うんじゃないかと思う。


っていうか・・・アタシは今はもう結婚している期間の方が独身だった時間よりも長くなっているので、親子の縁は切れていないけど、実家はあくまでも実家であって「アタシの家」「アタシの家族」とは思ってないのですが、今時は結婚して何年経とうがず~っと自分の家族は実家(の系列?)みたいな感じなんだなぁって、なにかちょっと不思議な気がする。
ホント、親子の縁が切れるわけではないけど、親(実家)離れが出来ないというか・・・そこまで離れたくないほどいい家族だったのかというか・・・むしろなんで結婚したの?みたいに思ってしまう。


まぁ、コレの結論が「夫とは結婚したけど、親と結婚したわけではない」っていう、完全に核家族としての閉じた世界に生きている感じなのかなと思う。


グループ(一族)って小さくなったもんだなぁという印象。

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コレ、書いてて思い出した。この辺りには「マキ」というたぶん「一族」みたいな言葉がある。漢字だと「牧」なのかな?ちょっと詳しくないですが、そういう昔ながらの考え方も「今は昔」。