無駄遣いの境界

少し前、自分としてすごく高い彫金の「道具」を買った。
私としては本当に高いと思ったのでダンナにも「高いけど買っていいかな・・・」と聞いてみたくらい。(ダンナはいつも「お金あるならいいんじゃないの」と応える。)


で、買ったんだけど。



なんか、すごくビミョ〜な気分なんだよね。
あたしは彫金の職人を目指しているけど、でもプロにはならない(なれない)と思ってる。
あたしが思ってるプロっていうのはその道一本で食べていける人。
例えばこの先、自分が沢山作品を作って誰か買ってくれたとしても、それは単発で買ってくれる人が現れたというだけであってそれで生活はとても出来ない。私の中ではそれはプロとは呼ばない。(一般的とか常識とかいう話じゃないですよ、あくまでも自分の中の基準として。)

それを考えるとあたしがやってるのは「趣味」なのね。
趣味だとしたら・・・趣味にそんなお金をかけるのは・・・どうなんだろ。
そりゃ、例えば趣味でゴルフやってるとか車をいじるのが趣味とか、そういう人達の趣味にかけるお金ってすごいと思うの。それにもんく言うつもりは全然ない。別にかけられるお金があるんだろうから。
けど、家は違うよ。毎月普通に生活していくのが精一杯で、彫金やってるのも本当に細々とやってるつもり。買う石も安いのばっかりだし。
なのに・・・高いもの買っちゃった・・・。
これ無駄遣いじゃないのかな、いや、使わないわけじゃないよ、使うけど・・・・なんていうの?割りに合ってるか合ってないかの問題。

本当に買って良かったのかな。
なんかすごくビミョ〜な気持ち。
(元をとるためにはガンガン作りまくらないと。)