ボロシリケイトグラス(耐熱グラス)

早川和明作、蓮のオブジェ

一般的にコレをご存知の方は多いのでしょうか?
アタシは全く知りませんでした。


たまたまボロシリケイトグラス作家の早川和明さん(27歳)の作品展が開催されているというのを知り、行ってきました。
(染工房kimiで11月27日〜12月5日、午前11時〜午後6時まで、最終日は午後4時まで)





このボロシリケイトグラスというのは普通のガラスよりも高温でないと溶けなく(2500℃超)、出来上がったものはコンクリートなんかに普通に落とすくらいでは割れないのだそうです。
ペンダントトップやピアス、置物?も販売されていましたが、「割れない」っていうのはいいですね。アタシは普段からものすごく「強度」が気になってしょうがない人なのでキズがつかないとか割れないっていうのは好印象です。





そして、こういう「工芸」?的なものを見るとどうしても気になってしまうのですが・・・こういうのって作る前にほぼ完成形がイメージできていてつくるのか(つまり完成予想図みたいなものがあるのか)それとも「おぉ、やってみたらこんなのが出来たぜ」って、まぁもちろん経験上の予測みたいなものはつくにしても偶然というか偶偶というか、そいうのも多分にあるのかと思い聞いてみました。すると・・・




完成形はキチンとあって、まぁ計画的というか「こういうふうにする」というのはあります。色々な技法を組み合わせて「こうする」というのはあります。その中で思いがけないことがあったりしてもそういうことも含めて対応していくので(最初から考えている許容範囲内)それが自分でも楽しく遣り甲斐があります。
(メモとって聞いていたわけじゃないので、大雑把だしニュアンスの違う部分もあると思います、ごめんなさい。)




「最初から計画してその通りにやるっていうのは神経質というか細かい感じがしますけど・・・」と失礼なことを聞くと




「こういうモノをつくる」と計画して(たぶんどんな技法でどう組み合わせるかってことを言っているのだと思います)やることはやりますが、その中でも意外なことが起きたりします。そういうことが起きることも含めて大きく?考えているので神経質というよりはもっとおおらかに受け止める感じですかね・・・
(同じくメモとって聞いてたわけじゃないのでニュアンスの違いや完全に勘違いな解釈してる部分もあるかもしれません、本当にごめんなさい。)


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早川和明さんは
2008年BAUryアクセサリー&クラフトデザインコンテストでクラフト部門賞受賞
2009年小樽大正硝子館企画展参加
2010年ながの東急ビーズアートフェスティバル参加
2010年第30回記念長野工芸展で審査員賞受賞
と活躍されているようです。




何枚か画像を撮ってきました。
fotolifeに入れてます。大きく撮ろうとするあまり近づき過ぎてピントがあってないのが多いです・・・。)
興味があれば是非ご覧ください。


携帯の画像なのであまり鮮明ではないですが、実物は本当にキレイです。
今回のテーマは「出逢い・融合・新宇宙」ということで宇宙っぽいものが多かったですが、アタシが行った時には随分売れてしまった後だったようで点数は少なかったみたいです。(最初がどれほど多かったのか、すみません、見てないのでわかりません。)
ホント、自分はこういうモノがあるということを全く知りませんでしたが、根強いファンはもう待ちかねているみたいですね・・・。



私は、実はサイズの小さいビーズというか、ルース的なものがあるのかな・・・という気持ちがあって行ったのですが、なんというか、完全に「作品」という感じなのでひとつひとつが完結してるイメージでした。あ、もちろんモノとしても「ペンダントトップ」とか「ピアス」みたいな感じで「完結」してるわけですから当然なのですが。







う〜ん、なんかこういう「ものをつくる」ことに対する情熱というか、なんだろう・・・冷静な情熱と包容力・・・・みたいなものが創作活動には必要だなぁと強く感じました。




あぁ〜ぁ、アタシも最初の頃はキッチリ完成図みたいなモノ、書いてたよなぁ・・・なんて思うと自分の今の「なぁなぁ」みたいなやり方、良くないよなって思う。
実際大して考えもせずに作り始めて結局潰すか・・・なんてことになってるわけだし・・・。(最近そういうのが多くなってきてる。)



こういうふうに「チャントシタモノ」を作るにはその「モノ」に対する「気合」みたいなものが必要なのかも。
アタシに足りないのは「気合」なのかも。