「しっかり子育てできる制度」って?

今日、新聞で「共働きの夫婦がしっかり子育てできる制度」をつくらなくちゃならないというような記事をみた。少子化対策子育て支援がらみの記事。
私は最近「子育て」っていったいなに?って思うことが多い。
頭のいい専門家の先生方は、別に母親が育てるのが絶対いいというわけじゃなく、きちんと愛情を注いでくれる人がいれば子どもはいい子(人としていい子)に育つと言っているけど、本当にそんなに単純なものなのかなぁ。人の気持ちって。
私はいい歳をしたおばさんだけど、例えば赤の他人に優しくされたりするのもうれしいけど、自分の子どもに慕われたいと思うし、逆に自分の好きな人に優しくされたい(優しくして欲しい)という気持ちがある。
こんなおばさんでさえそう思うんだから、もっと純粋な子ども(赤ちゃんとか)は「お母さん」や「お父さん」に優しくされたかったり、愛されたいと思うんじゃないかなぁ。
で、一緒にいる時間が長ければいいってわけじゃない、ちゃんと愛してるってことが伝わればそれでいいと専門家の先生はいうけれど、これだって、好きな人と長い時間一緒にいたいって思わない?私は思う。そりゃ、その時はわからなくても大人になればちゃんとわかってくれるとか、そういうのはあると思うけど・・・。

なにか、今って蟻とか蜂みたいに、子どもを産んだら、育てるのは専門家に任せて自分は仕事をするって感じ。もちろん何年も預けっぱなしにしてるわけじゃないから完全に任せてるわけじゃないけど、でも子育ての何分の一かぐらいしかしてないのでは・・・って思う。
ホント、別に一緒にいる時間が長けりゃいいってもんじゃないけど。
でも、実際、例えば学校の参観日とかにだって「仕事」っていう理由で全然出てこない人もいる。もちろんそのお母さんにしてみれば「そんなに仕事を休んでいられない。クビになっちゃう」ってことで出てこられないのかもしれない。
でもさ、こういう状況を「しっかり子育て」出来てるっていえるんだろうか。確かに仕事もして子どもも育てているんだろうけど。
そういうお母さんを責めてるわけじゃないの。
もっと根本的な「子育て」支援が必要なんじゃないのかなぁ。

いったい子育てってどういうことをいうんだろう。