人間の住処がなくなるよ

これも実家の父の話。

私が今住んでるところも田舎で、川原に近いところで、たまにはタヌキが出たりもするらしい。(私は目撃したことはない。)

だけど、実家は更に田舎というか山奥みたいなところで、話を聞いてるともう人間が安心しては暮らせないような状況と言っても決して大袈裟じゃないような気がする。

今まで私が聞いたのは猿、狸、猪、カモシカ、熊くらいだけど、最近は狐も歩いているとか。ひょぇ〜ホントいっぱいいるね。

で、こういう動物ってさ、私のイメージでは夕方〜夜〜朝方、つまり人間があまり活動していないような時間帯をねらって人里に下りてくるような気がするんだけど、現実はそうじゃないんだって。もうね、真っ昼間でも畑にいたりするんだって。すごくない?


私がまだ子供の頃は朝早くにキノコを採りに行くとか山菜を採りに行くとかって結構普通にしてたんだけど、今じゃ何が出るかわからないからとても行けないって。
しかもね、もう人間のことなんか全然なんとも思ってないみたい。
父は畑で猪に遭遇したらしく、まだ少し離れていたから石を投げたら逃げていくかと思って野球のボールくらいの石を投げたらしいんだけど、「ふぅ〜ん・・・」ていう感じで見てるだけで全然動じなかったって。
(それを聞いてたみんなは「そんなことしてたら殺されちゃうから逃げなくちゃダメじゃん」て・・・。)


猪の牙って常に石?とかで研いでるからものすごく鋭いらしいよ。


カモシカも狐も普通に道路を人間みたいに通ってるらしい。ちゃんと車に轢かれたりしないように。


そんな状態だから畑に普通に野菜なんか作っても全部食べられちゃうんだって。だから専門(売り物)にやってるわけじゃないのに通電する柵?が必要なんだってさ。そうでもしないとまるで野生動物のために作ってるようなもんだって。


そうそう、野菜じゃないけど、野うさぎ?はほとんど食い尽くされて見かけなくなったとも言ってた。


もう人間は住めないんじゃないかな。