「マシ」という考え方

最初に強く言っておく。あたしは自分のこと、これっぽっちも「出来た奥さん」とか「出来た人」だと思ってないです。


今までに何度か色々な場面で書いてきてるとおり、あたしには「愛」なんてこれっぽっちもないと思うし、「優しさ」とか「親切心」とか、その類のものも持ち合わせていないと思ってる。万一「キチンとしてる」とかちょっとでも思ってくれてる人がいるとしたら、それも含めて全部自分のためだと思ってる。結局自分が何か言われないためだったり、こうしておけば自分がラクとかいう、そういう気持ちで毎日を過ごしていると思ってる。




最近ではダンナさんも家事をしてくれるお宅が多いんでしょ?例えば毎日の家事でなくても土日はやってくれるとか。
うちのダンナは平日は家にいる時間がほとんどないから家事を手伝って欲しいなとかいうのはない。だってそんなの考えたって現実的じゃないもの。で、土日はそういう毎日の疲れを解消するためか昼過ぎまで寝てる。私としては、例えば5時、6時に起きて欲しいとまで言うつもりはないにしても・・・出来れば9時、10時くらいには起きて、例えば車の掃除をするとか、ゴミをまとめるとか・・・そういうのをしてくれたらなっていう思いがある。あ、でもそれにしたって強く言うつもりはない。そんなことを言って険悪になるくらいなら言わない方がマシ。



ダンナは基本的にものを作るみたいな作業が好き。(手先が器用なのかも。)だから気が向いた時にはご飯をつくってくれたりもする。それはともて有難い。そういう時はものすごく喜んでみせる。(実際うれしいし。)一緒に作る時もあればダンナ一人に任せてしまうこともある。
そしてそういう時、ご飯を食べた後にお勝手に行くと・・・メチャクチャ、テンションが下がる。流しの中も台の上も、コンロの上も使ったものがそのまま。大きな鍋や小さなお皿や・・・とにかく全部が使いっぱなし状態。流しの中なんか溢れんばかり。食べるのに使った食器類の置き場がないくらい。


ダンナはどうも「片付ける」ことに関しては「女の仕事」くらいに考えているみたい。例えば自分が脱いだ上着なんかもその辺に置きっぱなし。これってハンガーとかにかけるのは「お前の仕事だろう」くらいに思ってるんじゃないかと。ご飯を作っても後片付けは絶対にしない。だからある意味、フライパンでどんなに焦げ付かせようと、鍋をどんなに焦がそうとあまり気にならないみたい。自分で片付けないから。掃除みたいなことに関してもそう。例えば、自分で気になってその辺の汚れを拭き取ったとするでしょ、拭き取った場所はきれいになっているけど、それに使った雑巾なんかはそのままそこに置いてある。



私個人としては・・・例えば古い人間だから小学校の時に「家庭科」ってのがあったと思うのですが(小学校の時は男女一緒に家庭科だった気がする)そこでやる調理実習って、作って、食べて、片付ける、までがセットだったと思うのね。(ちゃんと実習のタイムテーブルの中に組み込まれていたはず。)なのになんで今になるとそこまでやらないで途中で終りにしちゃうの?って感じ。
でも、それは心の中で思っているだけで言わない。言って険悪になるくらいなら自分でやる。それに何にもしないよりは作ってくれるだけでも全然マシ。


そうそう、もちろん口には出さないけど、ダンナの工具とか書類が出しっぱなしになっているのには閉口する。ご飯の後片付けとか、そんなのはまぁ家族みんなのもので「定位置」ってのがあるから片付けるのに困ったりはしないけど、ダンナのものは私が片付けたらどこに片付けたかわからなくなるじゃない。それに親切に片付けておけばおいたで「お母さんに『隠された』」って言うしさ。本当に「はぁ?」って思う。で、工具関係についてはダンナの場合、見当たらなければすぐ買うのよね。これにも「イラッ」とするけど、もちろん口に出しては言わない。それで険悪になるくらいなら「また買うの?アハハハハ」って笑ってたほうがマシ。書類なんかが見当たらなくなると決まって「お母さん、知らない?」って聞いてくる。「知らないけど・・・」と答えるとすごく不満そう。「なんで知らないんだ?」って。知ってるわけないじゃん、あたしのものじゃないし。ま、これも「お前がちゃんとしておかないから」とか口で言われてるわけじゃないから、全然マシ。



こんなふうに、「〜よりはマシ」という感じで毎日を過ごしている。
めちゃめちゃつまらない人生かもしれないけど、あたしにとってはギスギスして暮らすよりは全然マシだと思ってる。


これ、ちょっと前に書いた「期待しない」に共通してることかも。