ネットカフェ難民

こういう言葉があることを初めて知った。

今は24時間営業しているネットカフェがあるので、そこで寝泊りしているような人のことを言うらしい。それでちゃんと仕事もしている。携帯があるから仕事についてのやりとりには不便?はないみたい。ビックリした。
テレビで見たんだけど、ネットカフェにはシャワー付きのところもあるそうで、だから見た目は全然普通の人なの。ひょっとして失礼な言い方なのかもしれないけど、家(住むところっていうの?定住してないっていうの?)がないからホームレスとも言えるのかもしれないけど、見た目は本当に普通の人と変らない。ただ、仕事が終わると出来るだけ遅くまで時間を潰し(すぐにネットカフェに入るとお金がかかるから)夜遅くにネットカフェに入るという生活。そして朝早くにそこを出てまた仕事に行く。
やっている仕事の種類?は色々なんだろうけど、集合場所があってそこに全員があつまると送迎の車がやってきてその人達を運んで行くという感じ。


取材を受けてた人は最初はアパートに住んでいたんだけど、そこを出ることになって(家賃が払えなくなったのかな?とにかく経済的な理由だったような気がする)すむところがなくなるとネットカフェとかで過ごすしかなくなり→そうなると定職にも就けなくなる→そうするとお金を貯めることが出来ない→アパートみたいなところに定住できない→定職につけない・・・という状況に陥るらしい。

そうか・・・でもわかるような気がする。私は今は家があるけど、学生の時とか働き始めたころって「みんなよくアパートに住めるよなぁ・・・」って本当にそう思ったもの、敷金とか礼金とかさ。今はそういうのなくても住めるようなアパートっていうの?そういうのもあるみたいだけど。(でもそういうのも前払いだったりしたら・・・やっぱりそれなりのお金が必要なんだよね?)


とにかく、そういう生活があるのを初めて知った。ネットカフェで寝泊りしてもう1年とか2年とか・・・もっと長い人もいたかもしれない。男性だけじゃなく女性もいるし、若い人もいればそれなりに歳をとってる人もいる。とりあえず都会だから出来る?生活かも。こんな田舎じゃそれこそ仕事がないだろうから純粋にホームレスになるしかないのかも。


で、そういう人に、総理が「再チャレンジ」とかいう話もしてますけど・・・みたいなことを聞いてみたら「全然関係ない」ってキッパリ言い切っていた。そうだよなぁ、本当にそういう状況にいる人は「再チャレンジ」出来る状況じゃないもんね。上手いこと言っても本当に困っている人にはなんの助けにもならない。


私は今は自分の家(っていうか、自分の住める家)があるから「へぇ〜」的な感想しか言えないんだけど、自分もいつそういう状況になってもおかしくないというのが実感としてある。(実感というのはおかしいかもしれないけど、ものすごく不安定な生活をしてると思っているので。)

こういう状況を「格差」とかいう言葉に結び付けるのはおかしいのかもしれないけど、本当に今の世の中おかしいと思う。
おかしいなぁ・・・。