他人を叱れないわけ

ラジオで、昔はあかの他人でも近所のおじさんやおばさんが子供(若者?)が悪いことをしてたらちゃんと叱ってくれて、叱られた方はそういうことから社会のルールを学んでいったとかいうような話をしていた。
で、何故今の大人は叱れないのかっていうような話もしていて、それはみんなが「いいひと」になりたがっているからじゃないか、親も先生もみんな「友達」みたいな感覚でいたい、「ウザ」がられるのがイヤだからじゃないかっていうようなことを言っていた。

本当にそれだけなのかな。


あたしは違うと思ってる。(統計とってるわけじゃないから勝手に思ってるだけよ。)
今はさ、他人に何か言ったらなにされるかわからないから「自己防衛」の観点からなるべく他人と関わらないようにしてるんじゃないのかな。
現になんか注意して殺されたりしてる人がいるじゃない。そりゃ、その人の行動は正しいし勇気もあるんだろうことはわかるよ。でもさ、一般的なフツーな人は殺されるかもしれない危険をおかしてまで注意なんかするかな。意気地なし、腰抜けって言われてもいいよ、刺されたりしたくないじゃん。
殺された後に「勇気のある人だ」って生きてる人から言われても、だったら同じことしたら?って感じ。それにさ、天涯孤独な人だったらどうかわからないけど、家族があったらさ、残された人はどうなの?たぶんさ、そんなことしないでいいから生きてて欲しかったって思うと思うの。っていうか、もしそう思わないで「殺されてもいいから正しいことをして」って心から思ってる人がいるとしたら・・・あたしはその人の心を疑うわ。


見て見ぬふりをするのはいいことじゃないと思う。
でも今の世の中ではそれを反面教師として自分はやらないようにするっていうのが精一杯な気がする。