チャッチ&リリース?

土曜日の夜のことなのですが・・・



いつものように真夜中のウォーキングに出たのですよ。
金曜日、土曜日は次の日が休みだから遠回りすることが多いんです。しかも?時間に余裕があるからウォーキングというよりは散歩?みたいな感じで辺りをキョロキョロ見たり、たまには遠回りの遠回りをしてその辺を探検したりするのです。
途中、チンタラ音楽を聴きながら歩いていると・・・ヘッドホンをしている耳にも聞こえるくらいなネコの鳴き声が・・・。


ヘッドホンを外してその鳴き声が何処から聞こえてくるのか耳を澄ませたのですが、すぐ側の用水路の水の音がうるさくてどこからなのかサッパリわからない。確かに近くにいるはずなのに全く姿が見えない・・・う〜ん・・・どこにいるんだ?
かなり長い時間その辺りを行ったり来たりしながらようやく用水路の中にいる子猫を発見しました。


子猫は水の中というか、水の中のゴミの上みたいなところにちょこんと座っていました。足先が水につかるくらいな感じ。
私はその用水路がどんなに深いかも知らなかったのですが、でもネコがそこにいるってことはそれほど深くはないんじゃないかと思ったのです。いくらゴミや泥があるにしてもそれほど深くはないだろうと。
ただし、用水路なので両側がコンクリートなのです。そのコンクリートは水面まで1m以上はありそうな感じで、入ったら自力で上がってこれない気がしたのです。困ったなぁ・・・どうしようかな・・・。
で、家にいるダンナに電話してみました。こういう時は携帯って便利だなぁ、普段は本当に使わないけど。


「あのさぁ、ネコが用水路に落ちているんだけど、虫取りの網みたいなヤツないかなぁ。用水路の幅、結構広いから・・・2〜3mくらい。アタシ自分で下りてみようかと思ったんだけど、川面から壁がコンクリートで1m以上あるから上れないんじゃないかと思って・・・。」




そしたらダンナが道具を揃えて車で来てくれました。
そこはたまたま作業所?に面した道だったのですが、ダンナが車から降りて組み立て?ていると反対側から車が走ってくる・・・。
絶妙なタイミングで現れたソレはミニパトでした・・・。
(あたしはそこから100mくらい離れた用水路近くの暗闇にいた。)

当然ですが、ダンナは職務質問され、
「あの、ネコが川に落ちてるんで・・・。」
と言ったようなのですが、まぁそこは警察官ですよ、真夜中に不審な動きをしているダンナのそんな言葉を鵜呑みにするはずもなくダンナ共共こちらに向かって歩いてきました。(アタシは内心「そうですか、それはご苦労さん」くらいな感じで立ち去ってくれるもんだと思ってました。っていうか立ち去って欲しかった・・・。)
ふぅ〜・・・きっとアタシの風体を見たら「あぁ、いつも歩いてるあの不審者か・・・」って思ったと思います。



そこからネコを助けるために色々やってみたのですが、とにかくネコは怖がって逃げるだけ。ずぶ濡れになって泳いだりしてる。個人的には、ひょっとしてこのまま流されて行ったらどこかで這い上がれるのでは・・・放っておいてもいいんじゃないの?とさえ思いました。(自分が助けようって始めたにも関わらず・・・。)
が、なんとダンナは「下りてみる」と言って用水路に入っていきました。すると!大して深くもないと思っていた水はダンナのひざ上まであったのです。ビックリしました。そしてザブザブ冷たい水の中を歩いていき最後にはネコを上に上げることが出来ました。その間、おまわりさんは強力なライトでその辺りを照らしていてくれましたが、まぁ基本的には見守るだけという感じ。(まぁそりゃそうでしょう、別に救助要請したわけでもないですしね。)ネコが上がったのを見届けて「お疲れさんでした」と去っていきました。
あ、ちなみにダンナはミニパトが自分の近くに停まった時、そのあまりのタイミングの良さに作業所の人に通報されたと思ったそうです。(真夜中なので作業所に人はいないはずです。アタシはほぼ毎日そこを通っているので知っている。そこはパトロールコースなのです。)



水から上げたネコですが、家のネコというわけじゃないしそのままそこに放置しても間違いじゃないと思うのですが、冷たい水の中に長時間いたからかヨロヨロと上手く歩けない感じで置き去りにするのも気の毒な感じ。なんかそのまま死んでしまいそうな感じなんです。なのでしょうがないから家に連れて帰りました。けどホント怖がっていて全く「慣れる」感じがしない。
とりあえず良く拭いてあげたのですが、にゃぁ〜にゃぁ〜と大声で鳴き、家の中を逃げ回って大変でした。(たぶん午前3〜4時くらいのこと。)最終的には棚の下の隙間(たぶん5センチくらい)に入り込み全く出てこない。しょうがないからそのままにしておきました。




そして日曜日、回復したかどうかはわかりませんが、相変わらず全く慣れる気配もなく、棚の下から出そうとすると「シャァ〜〜〜ッ!!!」と怒って爪を出した手で引っ掻くし、噛み付くし・・・で本当に大変でした。
イヤ、もう、そんなに元気になったんならお母さんのところにでも帰ってちょうだい・・・という感じ。




間を空けて何度か棚の下から出そうとしてみたのですが、どうにも出てこない。結局夜になって結構強引に棚から押し出しました。(この時も家の中を駆け回った・・・。)
その後車でネコを放しに行きましたが、猫はメチャメチャすごい勢いで走り去りました。
ふぅ〜・・・一泊二日でしたが、なんか疲れました。餌をやろうとしたり捕まえようとしただけなんですけど。




その後、霧雨みたいな雨が降ったのですが、ダンナは
「あのネコ、ちゃんとお母さんのところへ帰ったのかなぁ、濡れてないかなぁ。元気なネコだったなぁ・・・。」
と、すごく残念というか、家においておきたかったみたいな反応をしていた。(ダンナは昔ネコを飼っていたのです。)



それにしても今回一番驚いた?ことはネコの爪がメチャメチャ強いということ。あれぐらい強いから真っ直ぐ立っている木とか壁とかも登っていけるんだなぁ。あと、威嚇して「シャァ〜〜〜ッ!!!」って言っている時の顔ってヘビみたいだなぁと思った。怖いです。
ネコって可愛いけどこぇ〜よ!