アタシは政治経済を勉強してきた人間ではないから、単なるオバサン（おばあさんに近い）の感想というか、勝手な思い込みです。
これまで色々な「少子化対策」っていうのがされてきてるわけですが、これまで程度の対策では、たぶん（というか「絶対に」に近い確率で）解消されることはないと思っている。
よく、どこそこの市町村では対策（支援）の効果？が出ていて若い人（子育て世代）が増えているとかいうのがニュースなんかで取り上げられていますが、正直アレを見聞きしても、なんだかなぁ・・・としか思わない。
だってアレ、別に子供を産みたいって思う人が増えてるわけじゃないですよね（たぶん）。単純に子供を産んで育てたいと思ってる人がそこに移動しているだけなんじゃないかと、アタシは思っている。（もっというなら、子育てが終わったらまたどこかに引っ越したり、なんならそこで生まれた子供が大きくなって都会に出ていったりして・・・みたいな感じで、結局一時的なものに思える。）もちろん、目標がそこにあるならそれでいいけど、今一番大事なのは「子供を産みたい」って人を増やすことじゃないかと思う。
今の状況って単なるパイ（今子供を産んで育てたいと思ってる人）の奪い合いにすぎない気がする。
アタシが勝手に思うに、今子供を産まない人の理由っていうのは、大きく分けると二つだと思っている。
一つ目はお金（経済的なこと）、二つ目は時間。
お金に関しては今の支援でもほんのちょっとは効果があるのかもなぁとは思う。（一人にしておこうと思った人が二人目、三人目を考えることはあるかもと思う。）けど、経済的な理由っていうのであれば、以前ここで書いたように子供が成人するまで？一ヶ月４０万とかみんなにあげたらいいじゃん。（税金的なもの一切関係なく満額手元に残る。）ヘンテコな支援するよりよっぽど効果があるんじゃないかと勝手に思う。（ただし、政権が変わったからナシにしますとかは絶対ダメです。）
二つ目の時間についてはこれは本当に難しいと思っていて解決策はないと思う。
単純に「時間」と書きましたが、自分の時間がなくなること・キャリア的な、上を目指すみたいなこととか色々含んでいる。
単純に経済的理由だけで子供を持たないって人にとっては、子供が成人するまで毎月４０万「給料」として貰えるなら、極論何人も子供産んでも良いってことになる。仮に３年おきに子供４人産んだとしたら、３０年くらいお金貰い続けられるし一ヶ月２００万もらえる時期だってある。（もしモラハラ気味なダンナだったとしても「俺が食わせてやってる」みたいなこと言えない額だと思うし、「専業主婦ってなんにもしてないよね」ってのにも具体的な根拠？が出来ると思う。とにかく「専業主婦＝楽してる」みたいな意見があるうちは、そんな見下された位置にいたいと思う人はそうそういないと思う。）
けど、時間てことになると（今時は出産後０歳児でも保育所に預けてる人も少なくないのでしょうけど）仕事から離れている時間が長ければ役職とか上がるのも遅くなるだろうし、そういうのがイヤだって人もいると思う。それになによりも子供がいたら自分の時間が減るのは確実。単純な話、睡眠時間は言わずもがなだし、趣味その他生活全般（フツーの日常生活にも影響が及ぶほど）時間がなくなる。
これについては解決策は全くないと思う。（あるとしたら、出産はするものの子育ては完全にプロに任せる、幼児を「飼育する」くらいの、ちょっとSF的なことになると思う。）
このお金、時間の問題、特に時間に関してはなかなかハードルが高く、それを乗り越えようとしたら昔の「生めよ増やせよ」的なことをしないとダメだと思う。（中国みたい・・・。）けど、今時そんなの許されるわけないじゃん。つまり少子化の解消って無理なんだよ、今の世の中では。
昔は結婚するのが当たり前、子供がいるのが当たり前だったから、そうでない人は「どこかがおかしい人」ってことになっていた。
今は結婚するのも子供を産むのも個人の自由という時代で、しかもそういう人が少数派でもない世の中だから「しなければならない」っていうプレッシャーもない。（それが良いか悪いかは別問題。芥川龍之介も「子供をもって一人前」とか言ってたような・・・間違ってたらすみません。）
仕事に対しても好きなことを仕事にする人が多いから、昔の「生活のための仕事」とはまた違った感覚。
なにが言いたいかといえば、経済的なことは支援でなんとかなるかもしれないけど、時間（やそれに付随する考え方）は支援ではなんともならないし、特に「個人」を大事にする今の世の中では解決策一切ナシだと思う。
（解決方法としては、完全にその道のプロを集めての「人間保育場」を作る他ないと思う。）
まぁ、世の中の考え方の相当大きな変化「子育てしている親は神」くらいの変化が起きたらみんな子供を産んで育てるようになるんじゃないの。
今は「専業主婦」とか「子供を持つ人」っていう立場の人に対して、メチャクチャ風当りが強い。（っていうか強すぎる、そこまで目の敵にしなくてもと思う。）
これまで同様「働く女性支援」し続けても出生率は上がらないと思う。
ちなみに、アタシは結婚したかったし、自分が今まで生きて受け取ってきたものを子供に渡していきたいと思っている（いた）ので子供を産みました。それこそ、お金があったらもっと産んでも良かったと思っている。
