開いた口が塞がらない

アタシ、言語学者じゃないので、言葉の正しい使い方について云々したいわけではないです。
ホラ、言葉って時代に従って使い方や意味も変わってくるものじゃないですか。
例えば・・・・「だらしない」とか、「姑息」とか・・・・。



で、今日ちょっとビックリしたのが「開いた口が塞がらない」。


正しい意味をキチンとは言えませんが、これってあまりいい意味の言葉じゃないというか、結構マイナスイメージで使われる言葉じゃないですか?本来。違うかな?


なんていうか、「呆れてものが言えない」みたいな、「はぁ〜?」みたいな。



それが、今日聞いた使われ方は「すごいなぁ〜」とビックリした、みたいな「壮観」とか「圧巻」とかみたいな意味合いで使われてたんです。アタシが聞いてた感じだと「あまりにも見事で圧倒された」みたいな感じ。
いまやこの言葉もそういう意味で使われ始めているってことですか?
もう本当にビックリしました。(しかもそれがNHKラジオでのことだったので。)


もう何年も前だったと思いますがオリンピック(だったような気がしますが、新体操ってオリンピック種目ですか?)で、団体の一糸乱れぬ演技に対して、本当にビックリするほど完璧?な演技だったのですが、それを解説していたアナウンサーも「開いた口が塞がりません」て言ってたんです。
たまたまそれは深夜か早朝のテレビでダンナと二人で見てたのですが、二人で「?・・・・」と自分の聞き間違いか、それとも意味を間違って覚えてたのか・・・・とヘンな沈黙の後


「ねぇ、『開いた口が塞がらない』ってあんまりいい意味じゃないよねぇ、ああいう時に使う言葉なの?」


ってお互いに聞いちゃいました。(今でもその時のことを二人とも覚えているくらい「衝撃的」でした。)




「全然」みたいにどちらにでも使える言葉になるのかな。
すごいなぁと思ってポカンと口を開けてるのと、はぁ〜?って呆れて口を開けてるのと、内容は違っても見た目は同じってことで、どっちにでも使える言葉になっちゃうのかもね。


「開いた口が塞がらない」