「BUMP OF CHICKEN "WILLPOLIS 2014" 劇場版」を見た感想

一言で表すなら「弾き出された」感がハンパないです。



この映画を観たい、観ようと思った人がどんな立場?かによると思います。



アタシは一応出てるCDは全部持っていますが、ライブには一度も行ったことがありません。
すごく熱烈なファンならチケットに当選したらどこの会場にだって行くって人もいるでしょうが、アタシは自分の都合としてどこへでも行けるわけじゃないので行ける会場のチケットにだけ応募します。(PVとかの抽選も同じく。)で、ことごとく外れていて未だに行ったことがありません。


そういう自分からすると、なにかある意味「選ばれて」ライブに行ってる人達を映画館で見るのは・・・「行けなかった」自分を再認識させられてるみたいで寂しい気持ちというか・・・ホント「弾かれた人」みたいな気分です。
あ、こういうこと言うともっと素直に映画を純粋に楽しんで・・・みたいなことを言われるかもしれません。言っておきますが映画が悪いとかそういうことじゃないんです。ホント、これはあくまでもソレを見たアタシの感想です。


なにか・・・自宅でライブDVDとか一人で見てるのよりもっと強くそういうのを感じちゃう。
(それと同時に・・・アタシのテンションとライブに行ってる人達のテンションがあまりにも違い過ぎて・・・ライブにも行かなくていいかな・・・みたいになっちゃいました。肉体的に立ちっぱなしっていうのも、もう無理だと思うし・・・。)



そして・・・悲しいかな、その感想とリンクするというか・・・「卒業」って言葉が浮かんできました。



どんな分野でもそうだと思いますが、新しいことに取り組むことってとてもいいことだと思うんです。それがなにかを創っていく人達ならむしろ取り組んでいかなくちゃならないことでもあると思う。
でも、なんというか・・・コレって老人の「昔は良かった」みたいなもんだと思いますが、表現方法が新しくなったり多様になったりすることについていけない部分がでてきて(気持ちとしても物理的にも・・・アタシは今スマホを持ってないし現状この先も持ちたいとも思ってないので)たぶん情熱があればついていきたい、ついていこうっていうのもあるのでしょうが、アタシはまぁそうなったらなったで・・・そろそろ終わりかな・・・みたいな気持ちなんです。



決して音楽自体がキライになったとかそういうわけじゃないのですが・・・前は良かったな・・・みたいな感じ。
これって弾き出されるというか押し出されるというか・・・こういう場合にこそ「卒業」って言葉が相応しいんじゃないかとアタシは思ってしまいました。
なにか・・・バンプを中心にした円の線の中に立っていられない感じ・・・。中心から外側に向かって発信する力(イメージとしては風みたいな力)があって、情熱があれば円からはみ出すことなく向かい風の中に立っていられるけど、その気持ちが弱いと押し出されるって感じ。
アタシは円の内側じゃなく今既に円の線上に立ってる感じです。



今のところすぐに卒業って感じではないですが、今もシングルはダウンロードのみになっちゃっていて(っていうか、業界的にそういう方向なんだろうけど)そうなると隠しやジャケットなんかの楽しみもなくなって・・・たぶん今後は(それがどれくらい先かはわかりませんが)アルバムだって全曲ダウンロードってことになり兼ねない。
たぶんそうなったらアタシは「もういいかな」って感じです。



というわけで、今のところは来年発売のDVDも買うつもりでいます。