少し前、母の誕生日にメールを送った。
私としても、実家としても、誕生日を大々的に祝うような習慣がない。田舎の昔の貧しい家にはそういう習慣なんてなかった。誕生日を祝うっていうのもなければケーキを食べるみたいなのもなかったなぁ。
よく、世間の親子（特に母親と娘）の場合、誕生日にプレゼントとかもっとすごいのだと旅行とか、そういうのを聞くけど・・・とにかく私にも実家にもそういう習慣がない。
で、私は実家の父や母の誕生日はもちろん知っているけど、ま、記憶している程度で「あ、今度の日曜日はお母さんの誕生日だ」とか「あと一ヶ月でお父さんの誕生日だ」とかそこまで「待ちに待ってる」感じはないわけよ。たぶんプレゼントを用意するぐらいの積極性があれば「この日までに」っていう思いがあるわけだから「イベント」になるんだろうけど。
今回たまたま、あれ？今日ってお母さんの誕生日じゃないか？と気づいたから、気づいてすぐに（後でって思うとたぶん忘れるので）実家の父の携帯にメールをした。あ、母は携帯を持ってないので。
そしたら夜になって（私は自分がメールしたことは忘れてた）母から電話があり
「誕生日なんて全然忘れてた。誰からもなんにもなくて、あんたからメールもらってはじめて気付いた。アリガトね。」
だって。
「今日、誕生日じゃない？プレゼントとか何にもないけど・・・」程度のメールに対して、律儀に電話で返事をしてくる母。クリスマスでも母の日でも誕生日でも、名目はなんでもいいから、今度覚えていたらなにかプレゼントしようかな。
・・・・覚えてたら・・・なんだけど。
