起立性調節障害(OD)

名前を聞いたことはあったけど、新聞に結構具体的に書いてあった。

主な症状
・朝起きられない
・立ちくらみ
・立っていると気分が悪くなる
・体がだるい
・慢性の疲労
・思考力の低下
・動悸
・寝つきが悪い

なんと1950年代にドイツの医師が報告したんだって、結構昔からのものなのね。

午前中はすこぶる調子が悪いらしいけど、午後には回復して夜は元気になって眠れないこともあるそうだ。へぇ・・・。
で、原因は自律神経の働き・バランスが悪くなっていて、起きたり立ったりしたときに脳への血流が低下するからなんだって。


ODと診断されるのは
・立った際に一時的に下がる血圧の回復に25秒以上かかる
・立ったときの心拍数が1分間に150以上か、立つ前より35以上増える
・起立中に突然血圧が下がり意識の低下・消失が起きる
というような場合らしい。


日常生活で心がける?ことは
・日常生活ではゆっくり立つ
・血圧低下を招く暑い場所を避ける
・日中は体を横にしない(自立神経の働きを損なうため)
・散歩などの軽い運動は有効
なんだそうだ。血圧が下がるのを防ぐ薬物療法もあるんだって。


それで、ビックリしたのは、軽症の場合は数ヶ月で改善されるらしいんだけど、生活に支障がある中等症の回復率は1年後で約50%、2〜3年後で70〜80%、不登校があるような重症の場合は1年後の復学率は約30%、社会復帰には少なくとも2〜3年かかるってことで・・・・ものすごく長期にわたっての治療が必要になるんだなってこと。すごく根気強くっていうか、地道に治していかないとダメなのね。


それにしても、こういうのって「病気」だから治療が必要なのに、結構「気持ち」とか「やる気」とかで片付けられてしまうことが多いから、本当にこれが原因で日常生活が上手くいってない人がいるとしたら、周りの人がなんとか気付いてちゃんとわかっている先生に診てもらって欲しいよね。
早めに気付いてちゃんと治療すれば数ヶ月でよくなるんだもの、「やる気」とか言っていて診てもらうのが遅くなれば遅くなるほど治るまでに時間がかかるんだから。