コツ

あたしは今まで、自分が「コツ」をつかむ瞬間ていうのを認識したことはない。というのも、たぶん運動とか楽器とかをものすごく練習して「技」を習得するって作業をしたことがなかったからだと思う。そりゃ、例えばハーモニカを吹くとかリコーダーを吹くとかピアノを弾くとか・・・そうそう、例えばミシンをかけるみたいな作業でもフツー程度くらいにやるのは、たぶん結構一般的な世の中の多くを占めるフツーの人にとっては何度か経験することで自然に身についていくものなんじゃないかと思う。


でも、あたしは今日知った。


ある程度以上の「技術」っていうのは何回か(ひょっとすると何万回とか)経験していくある瞬間に「パッ!」と突然目の前が啓けるみたいに「コツ」をつかむ瞬間があるってことを。



たぶん・・・・これは、あくまでも「たぶん」なんだけど、これが早い人(回数が少なくてその瞬間を迎えられる人)が天才と呼ばれるんじゃないかな。



そういえば、この前他所のお母さんとこんな話をした。
日本人でも、スポーツや芸術的な世界で華々しい活躍をしている人達は多いけど、子供に色んなことをやらせるのって難しいよね。
例えばピアノとか早いうちから習わせた方がいいっていうのもあるけど、早くから厳しい練習をして(原因は色々だと思うけど)結果、小学校くらいで嫌いになって辞めちゃう子もいるだろうし、でもその子は他のことでがんばれることを見つけられるかもしれない。でもそのがんばれる何かを見つけられるのが何時かっていうのはわからなくて、例えば30歳とか40歳になっちゃうかもしれない。でも見つけられるだけラッキーかも、一生見つけられない人がほとんどなんじゃない?だからその「何か」を小さいうちから見つけられた人っていうのは本当にラッキーだよね。世間には色々な何かがあるけど、自分に合う何かに巡り合えたってことが。

逆に、長い時間続けることで結果を出せるようになることもあると思う。この場合それが「好き」ならたぶん続けていけるんだろうけど、でも多くの場合最初は好きでもだんだん嫌いになる。(とまではいかなくてもやるのがイヤになってくる。)それでも続けていける人(イヤでも続けた人、好きで続けた人どちらも)が後になって結果を出せるんじゃないの?でも普通は結果が出せないまま続けていくのって、精神的にものすごくキツイじゃない。だからやめちゃう。
本当に難しいよね。



なんか、今回本当に自分が「体験」してみて目覚しい成長がなくても続けていくことが凡人にとっては大事なことだと痛感した。
1回とか数回で出来ちゃう人は天才かもしれないけど、何回も続けていくうちに習得出来るなにかが凡人にも必ずあるってこと。
これって・・・「継続は力なり」ってこと?