5年前

震災の日のこと。



ものすごく大きなことがアタシ自身に起こったわけじゃないです。(住んでた家がなくなるとか、近しい人が亡くなるとか。)



でも、大変なことが起きた日という意味でアタシのその日の、今まだ覚えていること。




地震が起きた時、アタシは事務所の階段を上ってた。
体が動いているので、最初は地震かどうかわからなくて「あれ?揺れてるのかな?」みたいな感じ。
けど、揺れがそこそこ大きかったのと階段を上りきって平らな床に立ったので地震だとわかった。


けど、まぁビックリするほどの揺れではなかったから(物が落ちるとか立ってられないとか)「地震か・・・どこが震源地かな」くらいな感じ。



が、同じ建物に入ってる別事務所の方がその後すぐに「東京の方で天井が崩れたみたい」と教えてくれて、へぇ〜すごい地震だったんだねと思った。
たぶんその程度だったはず。


次の日、大学に入学する娘の引っ越しで東京まで行くことになっていたので(色々ありますよね、現地立ち合いが必要なこと)地震が起きた「ぐらい」で勝手に予定を変更出来ないから・・・行くしかないよなぁ・・・みたいに考えていたと思う。



その後、どんどんニュースで「いつもの地震」とは全然違う様子が流れてきて・・・これは大変なことになってると「ドキドキ」した。
自分が住んでるところで「津波」って全く関係ないというか「有り得ない」ことだから、その恐ろしさみたいなのが「規模」として全く実感出来ないのですが、あれだけ亡くなってる人がいるってことは海に近いところに住んでいる人にとっても「思ってもみなかった」ことなんだと思う。
恐ろしい。



っていうか、海に限らず動く水は恐ろしい。



そして次の日、高速で東京へ。
この時既に高速のガソリンスタンドは給油の制限がかかっていたし、自衛隊の車が沢山走っていた。


この日は長野県でも地震があり、SAでみたテレビは地震関係のニュースばっかりだったと思う。
原発が爆発したのも何度もやってたなぁ。



たぶん12日だと思うけど(引っ越しで何回か行ったから「たぶん」)電気店は営業時間を短くしていたし乾電池なんかは売り切れだったり。
そして余震もあったなぁ。



それからはこんなに離れた場所でもお米がお店に並ばなくなったり(たぶんみんなが買ったから)ガソリンスタンドで「満タン」みたいなことが出来なかったりした。
(ただ、アタシは石油業界にいる人に知り合いがいて「制限かかってるのは今だけ」と聞いていたので、まぁそんなに慌てなくてもいいかなって思っていた。)



アタシ自身の生活としての実感はこの程度かも。
(そういえば、娘の大学の入学式は中止になりました。)
だから、むしろニュースなんかで流された映像に対する驚きみたいな方が大きかったと思う。
不謹慎な表現だと思うけど「特撮」とか「CG」みたい・・・っていう、現実離れしたモノを見るような感覚。



なにか自然を前にして人間は畏怖の念を抱くことしか出来ないように思う。
というか、そういう気持ちを忘れてはいけないんじゃないかと思う。
これからもずっと。