川底を歩く

曇り→晴れ→曇り→晴れ、最短コースをほぼ走りゴール予定時間より若干早く到着+遠回り。


帰り道、いつものように川下から土手の道を歩いていくと、橋(ゴミ捨て野郎がくる橋)に向かうにつれて暗闇の川底にレジ袋の白が目立つようになった。たぶん20〜30mおきぐらいにレジ袋がある。



今、川の水が本当に少なく(アタシが休んだ間で雨が降ったので水嵩は増えているんじゃないかと思ったのですが)落とされたレジ袋が流れないんだと思う。きっとその休んだ間にもゴミを捨てていってるんじゃないかと思います。



で、以前から何度か、水嵩が減って川底が見えている時に川の中に入ってみようと思っていたんです。ただ、大した川じゃないにしても川底まで降りてウロウロするにはある程度の時間が必要なので、やはり自分としては平日にソレをするだけの気持ちはなかったんです。
が、明日は休みです。
ちょうど川底が見えてる近くに残ってるレジ袋もあるし、今日はちょっと降りてみるか・・・と川底を歩いてみました。



上から見ているだけだと川底の泥濘具合はわかりませんが、意外にもずぶずぶ沈むようなことはなく、慎重に歩けばフツーに歩いていける。



水は・・・自分で入ってみてないからハッキリ断言は出来ませんが、たぶん深いところでも10センチ、20センチくらいじゃないかと思います。
アタシは普段からかなり強い光のLEDライトを持っていっているので、遠くに止まっているゴミ袋を照らしてみました。まぁ強い光といっても自分の目まで良くなるわけじゃないから細かいことは全く把握出来ませんが、思い違い、見間違いじゃなく完全にレジ袋だってことはわかる。



はぁ・・・と思っていたら、そのレジ袋の向う側に何か光るモノがあるんです。
? 反射材みたいなのも捨ててるのかな・・・
と思ったらソレが少し動いたんです。
流れてくのかなぁ・・・
と思って見ていると・・・・イヤイヤイヤ・・・それは反射材じゃなく動物の目でした。


なんだろ、なにしてんだろ・・・


と思い、とりあえず、ライトを消してじぃ〜っと見ていると・・・その動物はなんと!あちら側の岸からこちら側の岸まで川の水の中を歩いて移動してきたんです。
シルエットだけですが、結構大きい。
そして!なんとこっちに向かってくるみたいだ。
その間もずぅ〜っと息を殺すようにしてじぃ〜っと見てましたが、川岸の草にそうようにそのままこっちに向かってくる。



えぇ〜っ!!
アタシは別にいいけど、野生動物としてアタシがいることに気付かないってオカシイだろ!


と思いながらも、ホレホレもっと近くまで来いや・・・と待っていると・・・・



なんと!その動物はアタシの目の前から横まで来ました。距離にして1m・・・イヤ、もっと近いかも、60センチとか。



そして、ソコでようやく?なんかヤバイかも!と気付いたのか、突如サッと方向転換し今来た道を引き返していきました。
機敏な動きをしたのはその方向転換する時と引き返した1〜2mぐらいだけ。その後はフツーな感じでレジ袋の向う側まで来た時と同じ調子で帰っていきました。(その後、岸から土手の上に向かって上っていったようです。)



いやぁ〜暗い中ではありましたが、流石にすぐ隣まできたら(目も暗闇に慣れてるし)ソレがタヌキだとわかりました。



あぁ〜・・・・あんなに近くまで来るんだったら網でも用意していってぶわっ!と投げてやりたいなぁ。ちょっと捕まえてみたいです。




あの・・・アタシは狸を明るいところで細かく観察したことはないですが、なにかイメージでは「あらいぐまラスカル」の「手」みたいに思ってるんです。(でも砂に残った足跡は結構フツーに猫みたいというか、犬みたいというか、とにかくフツーに「動物」みたいな足跡でした。砂だからハッキリ残らないこともあるかもしれないけど。)
だから、網にかかったらあの「手」でキャァーキャァー騒ぐかと思うと・・・ちょっと意地悪してやりたい気分。



あ、でも、狸だっていつもこんなに近くまで来るわけじゃないから、ま、アタシみたいな鈍クサイヤツにそう簡単に捕まったりしないだろう。
あぁ〜・・・でも、タヌキに向かって網を打ってやりたいです。





あ、ちなみに・・・最近、熊が出没してるってニュースになってますよね。この辺りは何年か前に熊が出た(実際には数キロぐらい離れてると思いますが)ことがあったように思うので、最初遠巻きに黒いシルエット(当然四足歩行)を見た時に「まぁ熊ってことはないよね」って思いましたが、万一熊だったら「戦うしかない!」って思いました。(敵わないだろうけど・・・。)