もち米の話。

実家の話しです。
実家は田んぼでうるち米を作っています。以前・・・たぶんず〜っと前はもち米も同じ田んぼで作ってたはずです。そして、その頃は手で植え、手で刈っていたかも。(それより少し後、は機械も使ってたかも。)



その後、両親が高齢になったこともあり業者(個人でお米を取り扱ってるような感じの業者)に頼んで田植えも稲刈りもやってもらってました。(途中の面倒は見る感じで。)
その頃にはうるち米のみを作り、米になった後で一部をもち米と交換、みたいな感じでやってたようです。


というのも、同じ田んぼにうるち米ともち米があると(機械でやってる時に機械の中で)びみょ〜に米が混じったりしてしまうからそういうことで、ということになったようです。(頼まれる側にすると「その田んぼ」を一気にやってしまいたいので、一方を刈った後に機械を掃除してもう一方もやる、という感じだったようですが、どうしてもびみょ〜に混じる「場合がある」のが困るとのこと。)



それが3年前までのこと。


一昨年前は休耕。


そして昨年・・・米が出来上がった後に例年通り「交換」をお願いしたところ・・・もち米を使って自宅で餅をつくお宅が減ったようで(そういう需要がないから)、もうもち米は作ってないから交換出来ないとのこと。
どうやら世間一般的には「出来てる餅」を買ってくるのが「普通」になってきてるみたいです。



というわけで、これからはもち米が必要ならスーパーで買ってください、ということになったみたいです。
(まぁスーパーで「餅」を買うわけじゃなくて、もち米買って餅をついてるお宅もあるにはあるんでしょうけど。)




実家の父曰く「時代はすぐ変わっちゃうもんだなぁ・・・。」



家には田んぼはなく、実家から年末にもらうお餅を期待して、楽しみにして、有難く貰ってたのですが、昨年末その話しを聞き「もう餅はつかないかも」というのを聞いてすごく残念な気持ち。



もし「もち米農家」というのがあるとしたら、もうお餅を作ってるメーカーの協力農家みたいなのでないと生き残っていけないのかも。
世の中というか、一般庶民の生活はこうやって変わっていくんだなぁというのを実感したもち米の話し。