コンビニばっかり。

コンビニって業界が世間によく知られているからだと思いますが、最近の「働き方改革」っていうのにも関連して色々取り上げられている。24時間営業をやめてもいいんじゃないかとか。(アタシ個人は別に24時間営業じゃなくても良いと思ってます。)



で、大変だ、大変だ、みたいな感じでコンビニが取り上げられているのですが、アタシからすると世間のフツーの中小企業だって全く変わりないと思う。コンビニはその「業界」っていうのが消費者に直結していて大変さみたいなのがわかりやすいし「コンビニ」ってまとめられるけど、中小企業はやってる仕事の業種も内容も全く違うから「まとめる」ことが出来なく触れられもしない。けど仕組みみたいなのは全く一緒。



中小企業って「上」から仕事が出されることが多い。そうなると「上」からの厳しい注文やクレームに対応しなくちゃならない。仕事なら当たり前と言われたらそれまでですが、要求はキツイけど金額は出ない。安く出して高度なことを要求する。割に合わなければ仕事受けなくちゃいいって、口では簡単に言えますが従業員雇って会社としてやっていたらそんな簡単なことではないです。


で、最近は働く側を大事にするってことで最低賃金もいくらにしますって頭のいい人が「勝手に」決めちゃう。
そしてその最低賃金以上で求人出しても人が集まらない。
利益が出なくちゃ給料なんて簡単に上げられないです。で、そういうと補助金とか出すから生産性を上げる、効率を良くする、みたいなことをして、更には新しいことに取り組んで売り上げを多くしろ、みたいなことを言う。


口で言うのは簡単なんです。
あ、こういうこと言うと「やってるところはちゃんとやってる」みたいなハナシも出るかと思います。でも実際にちゃんとやれてるところは中小企業とはいってもある程度の規模だったり、相当なやり手の社長の会社くらい。
地道にきちんとしたものを作る、みたいなことをやってるところに「新しいことに取り組め」って言ってもムリです。新しいことに取り組もうとしている間に立ち行かなくなります。
「新しいこと」に取り組むって・・・新しいことに取り組むには基本がちゃんとしてるのが大前提のはずなのに古いやり方とか技術を守るってことに対しては全くなんにもしない。守りたければ勝手に守ればって感じ。そんなことで技術が継承されていくはずがない。(伝統工芸みたいなことに関しては保護するシステムみたいなのがあるのかもしれないけど、フツーの技術、みんながフツーだと思ってる製造現場の技術に関しては一切そういうのがない。)



結局仕事は「割に合わない」みたいな感じになって人が集まらない。
まぁ働く側のラクしてお金を稼ぎたいって気持ちはわからなくもないですが。



なんていうか、上から儲け(利益)をとっていくから(「この金額でやってくれ」みたいな)下がカツカツになって雇っている人に沢山給料を払えない。にもかかわらず最低賃金はいくらですって言われる。
上では沢山とってるから社員にも沢山給料を出せて「景気がいい」とか「ボーナスが去年よりも多くなった」みたいなこと言ってますが、そもそもそのやり方がおかしいのでは。最低賃金でもいいからこの仕事は何人で何時間かかるからいくらになる、って下から積み上げて請求するっていうのが正しいのでは。(まぁそれでも「うちは他より安くやります」合戦になったらなんの意味もないですが。)


ホント、コンビニだけじゃないです、中小企業はほとんどそんな感じだと思う。