田舎だと「お出掛け」だけじゃないんだよ。

以前にも書いてる通りです。

今、高齢者の運転について本当に色々あります。だからある程度の年齢になったら免許返納しなければならないようにするのがいいって考える人が多いと思う。アタシ自身も可能であればそれがいいんだろうなと思う。


けど、実状を考えると年齢で区切られてもなぁっていうのがある。
環境が整ってないっていうのもありますが、一番はホントに「足」なんですよね。買い物行くとか病院に行くとかくらいだったら、まぁタクシー使ったらみたいにも思いますが実際には農作業なんかでも使う。そういう場合ってタクシーでは無理です。(まぁひょっとしたら対応してるタクシー会社もあるかもしれないけど。)
そして、農作業って別に趣味でやってるわけではないです。「生活の足し」にしてるのです。


世の中の(特に)若い人は高齢になったら免許返納したらいいって簡単に言いますが、年金だけで優雅に暮らしてる人ばかりじゃないです。「買い物に出掛けようかな」みたいな時だけ運転してるわけじゃないです。高齢のタクシーの運転手が事故を起こしたりもしてますが、あれだって生活のためじゃないのかって思います。(まぁ生活に困ってなくても「生きがいのため」に仕事してる人もいるかもしれないけど。)


それでも事故起こすよりは免許返納した方がいいっていうのは理屈ではわかります。でも、だったら細々と生活の足しにしてる畑仕事なんかをやめる代わりに子どもが生活の援助をしろって言われて・・・ソレが出来る人って多いのかな。それとも「こっちにきて同居しようよ」とか?正直、家はそこまでの余裕はないです。実際に親の「足」になるか、離れて暮らしている場合は金銭的な援助をするか・・・まぁ免許返納したらいいってさらっと言える人達は心にも経済的にも余裕があるんだろうなと思います。


現状は親のハナシですが、近い将来自分自身のハナシになり、家の場合も畑は2キロくらい離れた場所にあるので車は欠かせないです。


たまに、せまい道で(センターラインのない片側一車線の道路)シニアカーに乗った高齢の女性を見掛けます。その方も服装からすると畑仕事の行き帰りじゃないかぁという時があったりしますが、そういう場合の車の対応とか見てるとなんだかもう可哀そうというか、ホント危なっかしい。その女性はひょっとして「生きがい」で畑仕事をしてるのかもしれませんが、とにかく金銭的に余裕がなければ免許返納なんて出来ないです。(タクシーの運賃とかそういうレベルのハナシではないです。)


車なくても生活できるところに引っ越したらいいとか、ホント、言葉でいうのは簡単ですが現実を考えると本当に難しい。
実家の父は現在87歳ですが、車を運転しています。(一応MT車。)
恐らく(あくまでも勝手な思い込みですが)兄が定年退職したら実家に帰ってくるはずなので(現在単身赴任中)、なんとかそれまで何事もなく済んで欲しいと思っている。


全てにおいて、余裕のある人が羨ましいです。
(アタシ自身のこととして安楽死OKにして欲しい。)