現場の人を見ていたい。

先日某装幀家のドキュメンタリーっていうの?映画を見てきました。
こういう映画を見ると非常に残念な気分になる。(内容に、じゃないです。)



世の中クリエイティブな仕事っていうんですかね、そういうゼロからモノを作る人に対しての尊敬というかそういうのはすごいけど(もちろんアタシ自身も何もないところから色々なことを作り上げていく人に対しては尊敬も羨望もあります)それ以降の人達については「出来て当たり前」というか「それくらいのこと」みたいなのがあって、アタシはそういう「雰囲気」に憤りを感じています。


例えば・・・道路作ってる人。たぶんすごく頭のいい人が設計したりしてるんだけど、実際に道路作るのはその人じゃないでしょ。家を作るのも、最近はどうだか知りませんが設計したのを作るのは大工さんだったり。(今時は知らない。)
装幀家の人も本の内容なんかからその中身を伝えられる外側を考えるっていうソコはすごいことなんだけど、ある意味コストとか手間とかは二の次みたいな感があり、そういうところがアタシとして不満。映画の中でも実際に提案?したのが採用されなかったことがあった、みたいなのがありましたが、それも加工やら配送やら陳列やらの現実的なことを考えるとちょっと難しいかなっていうのはド素人のアタシが見ていてもチラッとは思うようなこと。現実のこととしてなにがネックで採用されなかったのかはわかりませんが(ハッキリ言ってなかった)そういう「良いものを作りたい」気持ちだけを優先していい立場の人と、それを現実のものとして何万冊?も作らなくちゃならない人とでは気持ちも違うと思う。


で、一番思ったのは、良いものをつくるための面倒な加工とか、現場はメチャクチャ大変なはずだけど(たぶん)予算的なものは上からとっていくから、面倒な加工したところで別に給料が良くなるわけじゃない。
なにかそういうところに憤りを感じる。(まぁ別に現場の人達の給料とか映画でいくらですってやってるわけじゃないのでひょっとしたらものすごくいい給料を貰ってるってことも有り得ます。)


なにか、アタシは滅多に取り上げられることもなく人知れず「作業」をしている現場の人にこそ関心があり注意深く見ていたいです。