お雛様

実家に行ったところ、アタシ達のお節句で貰った人形を処分することにした、最後だから見ておきなと言われた。


貧しい時代、貧しい家だったので、アタシのお節句雛人形は母方の祖父が御殿飾りの御殿部分を(たぶんお内裏様とお雛様も)、五人囃子は叔父が、というようにみんなで手分けして今でいう「セット」みたいな感じにしてくれたそうだ。(バラ売り?されてたことが今時では信じられないような・・・。)


それももう、飾ることもないし、かと言って残しておいても後の人が困るだろうということで処分することにしたと。(どうやら最後に飾ったのが20年以上前らしい。)


半世紀以上も前、親兄弟が協力して贈ってくれた雛人形だけど、アタシもこうして幸せに暮らしているから・・・有難うという気持ちで供養してもらい、役目を終えるということか。



長い間有難うございました。