昨日ラジオで音楽評論家?の人がいいことを言っていた。「芸」について。

「芸」っていうのは技術というか技も必要だけどそれだけじゃなく、その人が生きてきた道(生き方?)とか経験でいいものになる。技術として役にのめり込んだとしても、実際にそういうことを体験してきた人が自分とダブって、演じているのか本当の自分なのかわからない(その人自身にもわからない)というようなのとでは伝わるものが違う。まぁ、そうなると「アク」が強くなってしまって、好きな人は好きだけど嫌いな人は嫌いということもでてくるわけだけど、それはそれでしょうがないこと。
今の人達はそういう汚い?部分がなにもなく(あっても見せないということ?)、技術的に優れていてもその人自身の生き方みたいなものはなんにも見えてこない。万人に好まれようとしているようだ。

というような感じ。私は芸術家じゃないし、評論家でもないから難しいことはわからないけど、なぁ〜んとなく言ってることはわかるような気がする。そういうのって「凄み」みたいなもんじゃないかしら。

彫金の先生もよく「面白み」とか「味」という言葉を使う。なんかこういうのって「信念」とか「魂」とかを込めないとダメみたい。

そういえば昔、私がとあるグループ(バンド)のことを
「この人達っていっつもこんな感じの曲ばっかりだよね〜」
と言ったら、ダンナがこう言った。
「いいんですよ、この人達はこれで。路線変えたらダメですね、変えたら売れるかもしれないけど、すぐダメになりますね・・・。」
その後、一時期そのバンドは路線を変えて売れたけど、今はあまり見かけない。
(最近はまた元のイメージに戻ったようだけど。)